人間が地球に与える影響。人工物量が1兆トン上回る

~イスラエルのワイツマン科学研究所が試算~


DVD アフターデイズの写真
DVD アフターデイズ

イスラエルのワイツマン科学研究所による「地球上の人工物量が生物量を上回る」との研究論文が英科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載されたことを新聞報道で知った。「ワイツマン科学研究所」は、世界的にも有名な総合研究センターであり、約2,500名の科学者、博士号取得後のフェロー、大学院生、スタッフが働いているという(wikipediaより引用)。


当該研究所のHPにアクセス。そこで知ったのは、道路や建築物など地球上の人工物量が過去100年間で急激に伸びたという事実。これらの重量は、ほぼ20年ごとに倍増。このままいけば、2040年までに3兆トンを超える見通し。ちなみに、1900年の人工物は350億トンだった。一方、生物量は減少しつつある。森林や植物の総量は9千億トン、陸と海に生息する生き物は40億トンにとどまっている。主な要因は、人間による森林伐採、集約農業を可能にするための土地利用変更などの消費活動であり、人間が地球に与える影響の大きさを思い知らされた。



一方、数年前にエゾシカ倶楽部定例会で視たDVD「アフター・デイズ」の主題が頭をよぎる。「地球に人間は要らない。だが、人間は地球を必要とする」。自然は私たちが思うほどヤワではないようだ。或る日、何かのきっかけで、地球上から人間が消えれば、自然は、人間が1万年かけて作り上げた人工物を1000年で破壊、同時に美しい地球を取り戻していくという。本来の青い地球を蘇らすには、人間がいなくなるだけでいい。あとは自然が摂理する。このロジックが真実だとすれば、新型コロナの襲来は、地球から人間を追い出すための天の差配ではないかとさえ思えてくるのだが。