◆◇◆「モーリー」編集長が語る魅惑の北海道! 2014.6


日本地図

■北海道は珍しい島

稚内が北緯45度。根室が東経145度に位置する北海道は、日本列島の最北に位置し、そして一番東に位置している。故に夏は九州よりも1時間近く日が長く、冬は逆となる。 西は日本海、南は太平洋、北東はオホーツク海に面している。津軽海峡・宗谷海峡・根室海峡に囲まれ、寒流と暖流に挟まれた珍しい島。→リマン海流(寒流)・千島海流(寒流)・対馬海流(暖流)冬季、アムール川河口から流氷が南下。北海道は流氷の南限であり、流氷と共に野生動物が南下し、流氷と共に去る動物もいる。 北海道の森林率71%(日本全体の67%)。国内の森林率トップは高知県の82%。世界では、ギリシャ、パプアニューギニア等が80%。先進国ではフィンランド76%。世界平均は30%。黒松内低地帯を境に森林帯が変わる。動物は津軽海峡を境に変わる(プラキストン線→北海道と本州の動物相を分けたもの)


 

■札幌は北緯43度。東経141度。

CraftMAP -日本・世界の白地図-
CraftMAP -日本・世界の白地図-

札幌市は北緯43度の位置にある。北緯43度を西方向に辿ると中央アジア、地中海、イタリア北部、スペイン北部を通過。暖かな地域を通るため、この辺りの人達は「札幌は暖かい所」だと考える。一方、アメリカに入るとボストンなど東海岸、五大湖付近の寒冷地を横切るため、「寒い所」だと連想される。しかし、気候と降雪量の関係を比べると札幌市は降雪量が多く、北米の都市は気温が低く、降雪量は少ない。そこが異なるところだ。 札幌は累計で6m以上の積雪。市の除雪費は1冬期につき190億円。北半球の国々の首都、100万人以上の大都市の中でも異例である。但し、雨量は日本国内でも少雨地域に入る。ちなみに、鹿児島:2200mm、東京:1600mm、札幌:1200mm。中でも、北見、紋別、遠軽地方は600~800mmという少なさだ。


■クジラ

世界で約70種類(イルカも入る)

4m超→クジラ  4m以下→イルカシロナガスクジラ:体長30m、体重100㌧→最大の哺乳類北海道近海には、この内、20数種が記録されている。世界の1/3が北海道に!イルカも多数来遊。知床沖合は大漁場。

 

■ヒグマ

世界の大都市でヒグマが生息しているのは札幌だけ。大いに自慢できる話題なのだという。

ヨーロッパではイギリス・フランス・ドイツで絶滅。ピレネー山脈の個体も絶滅。スウェーデンでは現在増やしているそうだ。

昨今、クマの出没が話題になるが南区は元々クマが住んでいたところ。そこに人間が住み着いただけ。クマとの付き合い方を人間はすっかり忘れてしまった。クマとの軋轢を避けるためには、クマの習性をしっかり学習することが必要だ。出会ったら、背中を見せて逃げてはいけない。「弱くないんだ」ということをアピールすることが大切。両手を挙げて自分を大きく見せること。 集団下校は危険。途中でクマに会ったとき、子どもはパニックになる。それがクマに伝わり、クマも又、パニックになるからだという。