◇後志地域生物多様性協議会の取り組みについて⓵(2016.12.04)


後志地域生物多様性協議会 髙橋興世氏
後志地域生物多様性協議会 髙橋興世氏

11月29日。後志地域生物多様性協議会事務局長である高橋興世氏と(公財)日本生態系協会上席主任研究員 亀田 聡氏が当倶楽部を来訪されました。

「後志地域生物多様性協議会」とは、島牧村、寿都町、黒松内町、蘭越町、ニセコ町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、京極町、倶知安町、神恵内村、積丹町、古平町、仁木町、余市町、オビラメの会、NPO法人しりべつリバーネット(以上15市町村、2広域活動団体)で構成されています。

森・里・川・海の健全なつながりを保全・再生し、豊かな自然の恵みを活かした魅力ある地域を実現することを目的に、後志地域の町村及び関係団体が集まって設立された任意団体です。(同協議会パンフレットより)この日、伺ったお話は、自然環境の状態を調べるための新しい技術「環境DNAを活用した生き物調査」という調査方法でした。


尻別川
尻別川

同じ場所で生活する生物たちは、様々な関係で結ばれています。「食べる・食べられる」の関係や花とハチのように栄養のある餌を与えて受粉を助けてもらうなどの共生関係もあります。これら生物間の関係に、化学物質や光、更に樹林や草原、水田などの環境要素が集合して、その地域独特の多様な生態系を創りだしています。これら多様な生態系が集まれば集まるほど、そこに暮らす生物の種類も多くなり、私たちの暮らしに欠かせない有益な資源をもたらしてくれるのです。本来、人の手を加えなくても、これら自然のシステムはバランスをとりながら機能していくものです。しかし、近年の温暖化、人間活動などが自然に与える影響は大きく、生態系は絶えず変化し続けています。


ヤツメウナギ
ヤツメウナギ

現在、生物多様性をめぐる状況として以下に挙げた4つの危機が懸念されています。

 

 ⓵開発や乱獲による種の減少や絶滅、生息・生育地の減少(湿原の減少など)

②里地里山などの手入れ不足による自然の質の変化(エゾシカの増加など)

③外来種などの持ち込み(侵入)による生態系の攪乱(ウチダザリガニ、アライグマなど)

④地球環境の変化による危機(温暖化による環境変化など)

                    *お持ちいただいた資料より抜粋 

(公財)」日本生態系協会上席主任研究員 亀田聡司氏
(公財)」日本生態系協会上席主任研究員 亀田聡司氏


 

自然環境を守るためには、その時々の状況を把握し、場合によっては人の手による保全活動が必要です。そうした意味からも、バケツ一杯の水で、川の中にどんな魚がいるか分析できるこの手法は、これからの生物多様性保全の取り組みに画期的な効果をもたらすものと言えそうです。 

 

美しい後志の自然を楽しみながら、是非、次ページをご覧ください。

  環境DNAを用いた生き物調査(e-水プロジェクト支援事業)