北海道環境生活部自然環境局野生動物対策課 主査 安井崇紘氏(2026.7.5)
2026.7.5。道庁環境生活部自然環境局野生動物対策課主査 安井崇紘氏を講師に迎え、公開講座を実施。最新のエゾシカ情報を伝えていただきました。

🦌 日本に生息するシカの種類
日本には7つの亜種のシカが生息する。
①エゾシカ(北海道)
②ホンシュウジカ(本州)
③キュウシュウジカ(四国・九州)
④ツシマジカ(長崎県・対馬)
⑤マゲジカ(鹿児島県・馬毛島)
⑥ヤクシカ(鹿児島県・屋久島)
⑦ケラマジカ(沖⑥縄県・慶良間諸島)
※マゲジカは絶滅の危機にある
⏳ 寿命
奈良公園のホンシュウジカ:10~15年 エゾシカ:6~7年
📈 生息数と増加傾向
北海道におけるエゾシカの推定生息数は約73万頭(令和6年度)とされています。
捕獲などの管理を行わず放置した場合、約4年で2倍に増加すると推定されています。
🌡️ 増加の主な要因
気温上昇による積雪の減少
天敵であるエゾオオカミの絶滅
狩猟者の減少(高齢化)
牧草地の拡大による良質な餌の安定供給
🍖 エゾシカ肉の特徴
エゾシカ肉は、鉄分が多い
カルシウム・ミネラルが豊富
脂肪が少ない(高タンパク・低脂肪)
といった栄養面で優れた特徴がある。
🌱 農業被害
シカは1日に2~3kgの植物を採食します。
北海道では、農作物などへの被害額は約53億円(令和6年度)にのぼり、1頭あたりの被害額は約7,000円と試算されている。
🚗 交通・鉄道事故
交通事故:6,705件(令和7年度)
列車事故:4,810件(令和7年度)
列車との衝突後は保安員による現場確認・処理が必要となり、復旧までに1時間以上を要する場合もある。
🎯 北海道の取り組み
北海道では、エゾシカによる被害の軽減と生息数の適正化を図るため、捕獲の推進を中心とした対策を進めている。
ICT(遠隔監視システム)を活用した捕獲手法や、市町村との連携強化、狩猟期間の延長など、多様な取り組みを進めている。