「エゾシカ聖地西興部」へ行く② 2013.3.8~9


■小さな村の大きな取組み


3月8日~9日、メンバー8名が向かったのはオホーツク管内紋別郡西興部村。現地は札幌から距離にして280km、車では4時間ほどに位置します。 

 第19回鹿肉パーテイが8日(土)午後6時半より村内のホテル森夢で開かれ、地元住民はもとより外国人や本州からのハンターなど170名の参加者数に大変驚かされました(ちなみに西興部村の人口は1,170人)。鈴木智郎料理長創作の「首肉のしゃぶしゃぶ」「バラ肉のシチュー」「もも肉のピザ」など6種類の美味しかったこと・・。宴会では高畑村長はじめ関係者とも久しぶりに会い、ゆっくり歓談でき2時間は瞬く間に過ぎました。 


■西興部村第19回「鹿肉パーティ」in森夢(りむ)の料理


 調理課長・総料理長 鈴木智郎氏
 調理課長・総料理長 鈴木智郎氏

1、鹿肉のしゃぶしゃぶ

2、鹿ネック肉入りクリームチーズとモモ肉真空ロースト バルサミコソース掛け

3、サラダ風鹿モモ肉の変わり揚げ

4、鹿バラ肉の特製でソース煮込み

   (以上写真)

5、鹿モモ肉の甘辛ピザ

6、鹿バラ肉の葱ラーメン

 以上六品(森の中のホテル「森夢」 鈴木料理長による)


 
 






伊吾田事務局長を囲んで
伊吾田事務局長を囲んで

翌朝、役場職員の引率でホテルから車で10分ほどにある鹿肉解体処理施設(まもなく完成予定)を見学しました。村長から施設概況やハンターさんの苦労・鹿肉を解体処理するまでの困難さなどの説明を聞きました。 西興部村は北海道で唯一村全域が猟区に指定されています。NPO法人西興部村猟区管理協会が、狩猟セミナー・ガイドハンテイング・環境教育活動そして調査研究活動を行っています。また村養鹿研究会が設立され、鹿牧場公園の運営・食肉加工そして鹿肉パーテイの開催などを行っています。 




「ここにあるのは自然だけ、定住人口維持のため狩猟学校を作ったりして、道内や本州からのフアンをまだまだ呼びたい」と村長は夢を語ってくれました。ふと、小さな村ではあるが大きな取り組み姿勢を伺った気がしました。この春私たちの活動は2年目を迎えます。今回のツアーは今後の倶楽部の活動にヒントを与えてくれました。

 

 また鹿のことは、資料や書物や写真などでしか知ることができなかった私たちにとって現地に足を運び、関係者から説明を聞き、大自然に足を踏み入れることができたことは、大変貴重な体験となりました。振り返りますと貴重な「学びと交流の視察ツアー」になったような気がします。 私たち倶楽部と深いつながりのできた西興部村・・・鹿肉パーテイにはまた行ってみたい、そんな気がしました。(文責:水沢祐一)