食品安全委員会がシカ(鹿)慢性消耗性疾患(CWD)のファクトシートを公表(最終更新日 H30.1.29)


鹿慢性消耗性疾患(CWD)は、シカ科の動物がかかる伝達性海綿状脳症(TSE)として知られており、感染動物は、数年の潜伏期間の後、痩せる、衰弱する、よだれを垂らすなどの症状が出て、3~4か月で死に至ります。

これまでに日本での発生は確認されていません。また、食品を介した経路も含めて、病原体であるCWDプリオンが、人へ感染することを示す証拠はこれまでに確認されていません。

一方、近年、諸外国ではCWDのシカ科動物間における感染拡大が報告されています。


食品安全員会は、これらのことを踏まえ、専門家の審査を受けた科学論文として報告されている知見などを整理し、本ファクトシートとして取りまとめた結果を公表しました。 食品安全委員会は、今後とも、CWDの食品を介した人への感染性に係る知見を収集していくとのこと。消費者として注視していきたいものです。


ファクトシート

現時点での科学的知見を整理し、広く情報提供することを目的として作成する概要書。

伝達性海綿状脳症(TSE

 

異常プリオンたん白質(PrPSc)を原因とする人を含む動物の疾病の総称で、牛の牛海綿状脳症(BSE の他、人に発病するクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、クールー、めん羊等に発病するスクレイピーなどがある。


食品安全委員会 ファクトシート「鹿慢性消耗性疾患(CWD)」

出典:内閣府ホームページhttp://www.fsc.go.jp/factshee…/index.data/factsheets_cwd.pdf