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共に生きる 未来に向けて(旭山動物園園長 坂東元氏 講演メモ)

   留萌管内消費者協会連合会「消費者大会」 2018.9.25


留萌から、羽幌から三々五々と人が集まってくる。2018年9月25日。天塩町で留萌管内消費者協会連合会と(一社)北海道消費者協会が主催した「消費者大会」が行われた。主題テーマは「北海道の野生生物と共存する社会の姿とは」。旭山動物園園長の坂東元氏による基調講演と「エゾシカ料理試食会」が行われ、当倶楽部は、提供するエゾシカ料理の調理部門に携わった。連合会会長の草刈房子氏が、まずは開会の挨拶。続いて、留萌、羽幌消費者協会の各会長が挨拶。その後、来賓として招かれた天塩町長 浅田弘隆氏が挨拶を終える。そこで、ハプニングが起こった。司会者(天塩町職員)が「町長は多忙につき、これで…」と言いかけたとき、浅田町長が立ち上がり「いやいや、私は最後までいますよ。坂東園長の話を聴きたい」と仰ったのである。嬉しい誤算に会場が湧く。参加者全員で「エゾシカ・しゃぶしゃぶ」を交流しつつ試食した。


「共に生きる。未来に向けて」 (坂東園長の講演内容メモ)


北海道もエゾシカで大変だが、野生動物との共存については本州が大変である。シカに加え、イノシシ、サルの被害がある。北海道ではヒグマが1万頭。彼らが肉の味を覚えると怖い。 今年、旭山動物園ではシマフクロウの繁殖ができた。野生と同じように巣立ちしたのだ。北海道の象徴的生き物として、これ迄、保全活動をやってきたが、165羽しかいない。この広い北海道に。


人間は生き物との共存を捨てて、動物を追いやった。何処へ行っても自分たちは姿を変えることなく、自分たちを顧みることなく、環境を作り替えてきた。動物たちから見たら、人はどう見えているだろうか。 ここ10年ぐらいエゾシカが問題になっている。愛護、保護、保全…街中に出てくるのは前からあった。出てきたら、早く捕まえて、山中に返してやるのだという。

一方で、年間14万頭駆除しないと自分たちの生活が成り立たない。長かろうが短かろうが命の終わりは来る。私たちは、このことを共有しなければならない。生命とは生まれて死ぬから生命なのだ。死を大切にできないと生命を大切にできない。どういう死を迎えるかが、生きることを考えるきっかけになる。


6~7年前のこと。シカは、賢いので撃たれる恐れのない国有林、自然保護区に入る。神居古潭鳥獣保護区 旭川の場合、年間捕獲200頭が目標だ。彼らは、有害動物のレッテルを貼られている。だから、保護の対象にしない。全体として見る視点がない。道立高校の庭に出てきたら道の範囲。市町村は対応しない。縦割り行政。そんな時、動物園に電話が来る。 街中に出てきたシカが捕獲された。行政の対応は、シカを山に返すという。どういう基準なの?14万分の1にすべきではないか。安楽死させることができる。このコメントに批判が殺到した。 14万頭殺すことについては、皆、何も言わない。しかし、目の前の一頭が殺されることについては可哀想だと苦情が殺到する!生命を奪うということについて、もっと逞しい考え方ができないだろうか。批判は都会の人に多いようだ。


愛護という言葉。曖昧。基準なし。基準の無い言葉を法律で使っている。「福祉」は基準ある。動物愛護法→適正な管理しましょう!

愛護→可哀想・可愛い  保全→人の暮らしと動物の暮らし


旭山動物園園長 坂東 元氏
旭山動物園園長 坂東 元氏

人は自分に害が及ばないと真剣に考えない。無関心だ。 人が初めて絶滅させたのはエゾオオカミ。

生き物の連鎖の輪。生態学。オオカミを殺して、食物連鎖を断ち切った。 私たちは雄大な不自然に身を置いているということ。命の連鎖の輪を切った。自然や命のありようは、命の係わり方を考える場になるということを無視してきた。人は共有できない生き物だ。北海道の自然は、雄大な大不自然といえるだろう。

1878 北海道開拓使が美々(現在の千歳市)にカンズメ工場(海外に輸出)

1879 記録的豪雪→エゾシカ激減(それでも捕獲は続く)

1888 オオカミ絶滅(毒薬ストリキニーネ)

1889 エゾシカ禁猟 

1900 禁猟解除 

1903 豪雪

1920(T9)~1956(S31)禁猟 

1942 エゾシカ再発見。増え続ける。

1957(S32)オスジカのみ解禁

(1980年代後半、エゾシカ急激に増加) 

1994 雌解禁(H6) 


エゾシカの数は、厳しい冬とオオカミの存在でバランスがとれていた。更に、近年の暖冬で爆発的に増加。 日高・・・難しい。鉄砲で撃てない。馬が驚くから。開発すればするほどシカ増える。シカは草が大好き。 無防備な牧草地や芝生。エゾシカを養う環境の拡大。 無関心 愛護的狩猟 許可駆除  オスから殺す オスなら苦情来ないだろう だが、オスの代わりはいくらでもいる。


5~6年先の実情を先取りして起きるのが知床。道路際に芝を植えるので、シカが出てくる。芝が綺麗に管理されているように見えるのはシカが食べているから。シカが歩くと穴ができる。蟻が増える。クマが出てくる。知床はシカから守らないと樹を守れない。シカは草大好き。ゼンマイ、ワラビをシカは嫌う。だから、嫌いなものだけが残る。 芝を食べたい。バスが通っても平気。人も恐れない。人をなめきっている。いま、シカを獲らないと大変な事が起きる。キハダの樹を食べている。動物園のシカ達は人が近寄れば緊張し場所を変えるのに。


クマも草好き。その前に、シカが食べてしまう。小鹿が親と暮らすのは3週間。一緒に暮らさなくなった小鹿を狙う。クマの肉食傾向が強くなってきた。草より肉の方がおいしいとわかった。栄養的にも効率的。犬を2頭食べた。肉食に特化すると子供を産まない生き物はいない。冬眠もしない。肉があり続けるからだ。そして、ゴミに興味を持つ。


ホテルの自動ドアが開いた→いらっしゃいませ→シカだった人家の前で出産。安全だから。 ウトロだからいいけど、大都会もいつかは・・・。 道路を作ることで、シカの通路を塞ぐ。高速道路は万里の長城のようなもの。長い。シカ達は、海に行って海水をなめたいのだ。あちらからこちらへ道路を横切るしかない。シカの臭いを好まない犬はいない。角もそう。異常な反応を示す。オオカミの血を受け継いでいるからだ。 稲を食べるシカ。田んぼに出始めると田んぼにシカの臭いがついてしまう。


天塩町社会福祉会館
天塩町社会福祉会館

シカへの淘汰圧が働かないと絶望的状況だ。

狩猟と防護柵。 狩猟→「人の能力見切られた」 フェンス→イタチごっこ

第3の選択肢→犬の放し飼い。ティアードロック養成。

ヒトとシカとの陣取り合戦なのだ。こちらが退けば、その分、距離を詰めてくるのは当たり前のことである。


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公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子

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