沖縄マース袋 製作実演会が開催されました(9月14日・日曜)
沖縄の伝統文化を感じる講座として、「マース袋(まーすぶくろ)」の製作実演会が行われました。
🧂マース袋とは?
マース袋は、沖縄で古くから親しまれてきた塩のお守りです。「マース」とは沖縄の言葉で“塩”のこと。旅の安全や日々の厄除けを願い、身につけたり持ち歩いたりすることで、邪気を遠ざけるとされています。
🏝️浜比嘉島の神聖な塩を使用
今回のマース袋には、琉球神話の舞台として知られる浜比嘉島の天然塩を使用。浜比嘉島は、子孫繁栄・縁結び・無病息災を祈る聖地としても有名です。
🌊満月の夜に採取された海水から精製
袋の中に入っている塩は、満月の夜に浜比嘉島の海から採取された海水を使って丁寧に精製されたもの。月の力と海の恵みが込められた、特別なお守りです。
さらにマース袋は、漁師や旅人だけでなく日常生活でも家族の安全や健康を願って持たれ、玄関や車内に掛けられることもあります。紅型やミンサー織の文様には「長寿」や「永遠の愛」などの意味が込められ、持つ人の願いを静かに守り続けます。
本島から海中道路を渡って行ける小さな島で、今も昔ながらの集落や赤瓦の家並みが残ります。島全体が神話と生活文化の舞台であり、訪れる人は海風とともに古代からの物語を感じ取ることができます。
シルミチュー霊場は子宝や安産を願う人々が全国から訪れる場所で、洞窟内には神聖な空気が漂います。アマミチューの墓もまた、島の人々が代々守り続けてきた拝所で、旧暦行事や祈願の際には今も多くの参拝者で賑わいます。
工房は潮の香りと波音に包まれ、ここで作られる塩は料理の味を引き立てるだけでなく、贈り物やお守りとしても喜ばれます。島の魅力を伝える手土産としても人気です。
ここでは、流下式塩田という、竹枝を利用した昔ながらの製塩方法を採用。自然の力で海水を循環させ、ミネラル豊富な塩に仕上げます。
この方法は海水を竹枝に流し、太陽と風の力で水分を蒸発させる自然に寄り添った製法。人工的な加熱をほとんど使わないため、海水本来の旨みやミネラルがそのまま残り、まろやかで深みのある塩が生まれます。
昔から満月の日はエネルギーがとても高まる日とされ、潮の満ち引きや月の引力の影響で特別な力を宿すと信じられてきました。その海水で作られた塩は、持つ人の心身を清め、前向きなエネルギーを与えるといわれています。