2013.9.25
当倶楽部からの要請に応え、西興部村村議会議長の森様より、シカ角が送られてきました。 ウナギの山積みではありませんよ!
さあ!何を作りましょうか? ワクワクします。
皆で工芸の腕を磨きましょう? ゆくゆくは工芸品作成の講座も!
角を洗って作品を製作中。
できた作品がこれ!
シカ角の有効活用です。
瑠辺蘂に行き、元上川中部森林管理局職員だった武田光一氏から、「面白くてためになる」シカ話を聞いてきました。
彼の広い物置は珍しい材料と様々な道具で玉手箱をヒック返したよう。シカ角、木材、プロでなければ持てないような大道具、小道具。アレを使ってコレを創ろう。ユメが頭を駆け巡ります。いやでも創造能力をかきたてられます。技術とやる気さえあればビジネスも。やはり、なんでも現場。
ところで、シカが真っ先に食べるのは「楡の木」なんだそうです。
武田光一氏は元上川中部森林管理局職員。以下は、エゾシカ現場をよく知る同氏との一問一答です。
◆シカ角について「一問一答」
Q. 研究会として、シカ角の回収ボランティアをしてみたいが自治体で需要はあるか。
A. シカ角など何処にでも落ちているものではない。シカは人里に近い所で角は落とさない。落とすなら山奥。しかも、彼らは移動する動物だ。角を落とす場所を探すのは大変なこと。自分たちは、たまたま拾ったものや他人様から貰ったものを保存しているに過ぎない。
Q. 角にも「質」の違いがあると聞くが。
A. シカは年に一度、角を落とす。また、冬場に積雪が多いとシカは足が細いので腹部が雪にぶつかり前に進めなくなる。
そのまま餓死するため、角が得られる。しかし、こうして落ちた角や餓死したシカの角は「死に角」といい、人間で
言えば「骨粗鬆症」のようなもの。スカスカしていて弱い。生きているシカを撃って得た角はしっかりしているので
「生き角」といい、質が高く値打ちがある。
Q. シカの皮についてどのような利用をしているか。
A. 皮は残念ながら廃棄している。
公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子
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