浦河町でエゾシカと2040年問題考えた!


太平洋を望む写真
太平洋を望む

他用で浦河町へ。そこで、私と同年齢の婦人から声をかけられた。「今日は車で此処へ来ました。運転免許を手放すわけにはいかないのです」。その理由を聞いて驚く。

「畑で作った作物はエゾシカやタヌキに食べられてしまい、街へ出て食物を調達しなければ生活ができない。車が無ければ困る」とのこと。一人暮らしで80歳近い彼女がいつまで此の地に住んでいられるのだろう。

団塊の世代が75歳に到達する2025年、その10年後には一人暮らしが50%になると予想されている。(殆どが高齢女性)、2040年には団塊ジュニアが65歳!この時の高齢化率はざっと36.8%! 


大丈夫?野生動物たちとの戦いに勝てますか?アチラは次々に生まれてくる若者たち!力もあるし俊足です。角というカッコイイ武器もある。一方の人間側といえば、武器といえば杖?振り回せる力残っている?それでなくとも、アッチが痛い、コッチが痛いの毎日。自身の身体の部品交換もままならぬ高齢女性軍団。加えて加齢とともに襲い掛かる認知症。どう考えても勝ち目はない。


浦河町の牧場で育てられる優駿たちの写真
浦河町の牧場で育てられる優駿たち

結局、エゾシカやタヌキ、クマに追われて街中へ集団敗走。といっても街中もその頃は空き家と高齢者ばかり。 

一方で、人が居なくなった後の栄養豊富な耕作放棄地や雨風をしのげる空き家は野生動物たちの格好の天地、そこで彼ら独自の地域コミュニティーが作られてはたまりません。離島や地方に万遍無く人が住んでいてこその国土。野生との陣取り競争に敗れないためには、いま、この時からの対策が必要なのですけど。