• ホーム
  • 団体概要
  • サイトマップ 
  • 活動記録
  • エゾシカセミナー3連続講座
  • エゾシカフェスタ
  • 捕獲・ハンター
  • 生物多様性
  • 会員レポート・構想
  • 人獣共通感染症
  • シカと森林
  • エゾシカA to Z 
  • エゾシカ衝突事故
  • シカ肉
  • シカ角
  • シカ皮講座(竹之内一昭)
  • 鹿と漢方
  • シカ皮・革
  • エゾシカ先進地情報
  • 鹿プロ
  • ブログ
  • 問い合せ先
  • リンク集
  • 環境報告書展2023特設会場
23日 1月 2023

国連の生物多様性条約第15回締約会議(COP15)での新目標「30 by30」


12月にカナダで開かれた国連の生物多様性条約第15回締約会議(COP15)で、2030年までに達成すべき新たな国際目標が採択された(2023.1.14 読売新聞朝刊)。新目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」に、9/21ブログに書いた「30 by 30(サーティ・バイ・サーティ)」が盛り込まれた。しっかり確認しておきたい。


画像出典:当HP 「私たちのくらしと生物多様性」

札幌市講座(2017.2.22)より転載

地球上には、知られているだけで約175万種、未知のものも含めると3,000万種もの生物が生息している(環境省HP)。様々な生物がいることを生物多様性といい、人類もその一つ。生き物は他の生き物とつながることでしか生存できない。人類はその最たるものだ。生きるために必要な水も空気も食料も彼ら無しには得られない。その貴重な植物、そして動物たちに今、絶滅の危機が迫っている。しかも、その絶滅速度は「過去1000万年の平均と比べて、数十から数百倍に加速しているという。出典:生物多様性(外務省)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/bio.html   



2019年。国連の科学者組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間-科学政策プラットホーム(IPBES)が、世界で約100万種の動植物が絶滅の危機に直面しているとの評価報告書を発表。「人類史上いまだかつてない状況に直面している」と警鐘を鳴らした。人類にとってただ事ではない。すぐにも生態系を守る行動をとらなければ人類存亡の危機に直面することもありうるからだ。だが…。

出典:JIRCASウェブサイト https://www.jircas.go.jp/ja/program/program_d/blog/20190510


世間の関心は、必ずしも高くない。内閣府世論調査(2022年7月)によれば、生物多様性という言葉の意味を知っていた人は29.4%。生物多様性の保全活動に関しては、「何をすればよいのかわからない」という回答が50.7%ある。


幻の魚「イトウ」黒松内髙橋興世氏提供写真
幻の魚「イトウ」 黒松内髙橋興世氏提供

生物多様性の保全は、地球温暖化防止などの気候変動対策と比べ、何をすればよいのかわかりにくいという指摘は以前からあり、2010年(名古屋市で開催)の「COP10」で採択された「愛知目標」では、数値目標を含む具体的取り組みを明記、2020年までを達成期限とし、「世界の陸域の17%、海域の10%を保護地域とする」「森林が失われる速度を半減させる」「外来種対策を進める」など20項目の目標が掲げられた。だが、達成された目標は一つもないまま、今回のCOP15に引き継がれ、陸と海の30%を保全することや、対策に必要な資金確保の目標額が盛り込まれたのである。

出典:愛知目標(環境省) https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/aichi_targets/index_03.html


「ブナ林黄葉」黒松内町 髙橋興世氏提供写真
黒松内町 髙橋興世氏提供「ブナ林黄葉」

「30 by 30」は、「それぞれ30%以上に引き上げ2030年までに、世界の陸域と海域の保護地域をる」ということ。ハードルは高いが、これまでと違うのは国立公園、国定公園が中心だった保全地域に加え、COP15では、里山や企業が所有する緑地なども含めることが可能となったことだ。具体的には、民間が管理する社有林や里地里山、企業緑地等を「自然共生サイト(OECM)」として認定し(2023年度から)、保護地域と認定地域を合わせ、30%を目指す。市民社会の力を借りようというわけだ。該当企業には生物多様性を守るための努力を期待するばかりである。



出典:COP15 生物多様性条約第15回締約国会議第二部等の結果概要(外務省) https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ge/page22_003988.html


エゾフクロウ 田原まゆみ氏写真
エゾフクロウ 田原まゆみ氏撮影

一方、国民の出番だが、先の内閣府世論調査では、「30 by 30」の取り組みについて、「保全・保護活動に熱心な企業の製品やサービスを積極的に購入・利用したい」という回答が47.2%、「保全・保護活動を実施している団体・企業などに寄付をしたい」という回答も6.7%あった。悲観したものでもないのではないか。

「琉球大の研究によると、30%の保全で、日本国内で野生生物の絶滅リスクは7割減るという。(2023.1.14読売新聞朝刊より引用)。 

出典:「生物多様性に関する世論調査 令和4年7月調査」(内閣府) 

https://survey.gov-online.go.jp/hutai/r04/r04-seibutsutayousei/2.html


<参考ポイント>

・「COP15」とは、生物多様性条約に基づき、野生生物の保護などについて話し合う15回目の国際会議のこと。

・「生物多様性条約」は1992年5月に成立。地球上のあらゆる生物と生息域を包括的に保全すると同時に生物の「持続可

  能な利用」の実現を締約国に求めていて、10年ごとに自然保護等に関する国際目標を制定する。2016年12月の時

 点で、日本を含めた194カ国と欧州連合(EU)、パレスチナが加盟している。

・COP15は、2020年に開催されることになっていたが、コロナ禍で延期。2021年11月に中国の昆明で開かれが、

 議論は主にオンラインで進められたため、2022年にカナダで対面形式でのCOP15を改めて開き、新目標を採択した。 

・COP15→英語の「Conference Of the Parties(締約国会議)」の略。


出典:生物多様性条約2010目標達成の評価(環境省自然環境局)

GBO.indd (biodic.go.jp)


 関連記事:生物多様性


tagPlaceholderカテゴリ:

             

公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子

                          060-0808 札幌市北8条西3丁目 札幌エルプラザ2階                                     

                                                     TEL :011-728-8300 / FAX 011-728-8301         E-mail:ezoshika_club@yahoo.co.jp

プライバシーポリシー
Copyright(c) 2013 北海道エゾシカ倶楽部 All rights reserved
ログイン ログアウト | 編集
  • ホーム
    • 最新情報一覧
  • 団体概要
    • 代表ご挨拶・役員紹介
    • Club's Profiie
    • 札幌市のSDGsへの取り組み
  • サイトマップ 
  • 活動記録
  • エゾシカセミナー3連続講座
    • エゾシカと納豆2015.5.30
    • エゾシカ皮から膠を作る
    • 身近な生活にエゾシカ皮を!
    •  オオカミと日本文化
    • あそビバ!エコプラザ 2020.1.11
    • お手製カルタ人気!道立博物館出展
    • 高校でエゾシカ講座
      • 平成25年度 エゾシカ倶楽部活動一覧
    • エルプラまつり 2017.9.9
      • エルプラまつり 2016.9.10
      • 2013.9.7 エルプラまつり
  • エゾシカフェスタ
    • 第7回エゾシカフェスタ2019①
      • 第7回エゾシカフェスタ2019②
      • 高校生のボランティア感想
    • 第6回エゾシカフェスタ2018①
      • 第6回エゾシカフェスタ②シカ増加は空飛ぶ鳥にまで
    • 第5回エゾシカフェスタ2017
    • 第4回エゾシカフェスタ2016
      • エゾシカフェスタ2016②
    • 第3回エゾシカフェスタ2015 ❶
      • エゾシカフェスタ2015❷道庁
      • エゾシカフェスタ➌アイヌ文化
      • エゾシカフェスタ2015➍
      • エゾシカフェスタ➎反省会
    • 第2回エジシカフェスタ
      • 2014.10.27伊吾田宏正准教授のお話から
      • 10.27 アルバム❶
    • 第1回エゾシカフェスタ2013 10.26 特集
      • 2013.10.26 パネルディスカッション
      • 10.26アルバム
      • エゾシカフェスタ・アンケート結果
  • 捕獲・ハンター
    • ハンターに聞いてみよう!エゾシカのこと
    • 知ってますか?ハンターのこと
      • エゾシカ猟シーズン終了!統計データによる事故分析
    • 「狩猟者の現状と今後の野生鳥獣対策」
    • ハンター 林 豊行氏ブログ
      • メスのエゾシカがオス化?
    • 変形角(坂本達也氏)
    • エゾシカ捕獲の課題とは?
      • 野生動物を安全に食するための法令等
      • 北海道エゾシカ対策推進条例
      • 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律
      • ジビエブーム到来か。国が衛生指針
  • 生物多様性
    • 気候変動が変える。生き物と私たちのくらし
    • 野生動物と地域社会の未来
    • 人類の前に立ちはだかるもの感染症
    • 私たちのくらしと生物多様性(札幌市講座)
    • 生物多様性の危機!
    • 人は街で、ヒグマは森で(ヒグマ講座)
    • 流行語大賞「OSO18/アーバンベア」トップ10入り
      • 「モーリー」編集長が語る魅惑の北海道
    • エゾシカ猟が原因!猛禽類が鉛中毒に
      • エゾシカ増加がワシ達にもたらしたもの
    • 後志地域生物多様性協議会の取り組み
      • 環境DNAを用いた生き物調査
      • 後志地域生物多様性協議会 2017年
      • カラスの誕生とその顛末
  • 会員レポート・構想
    • なぜ、シカは鉄路に侵入するのか
    • エゾシカを知り共生を考える
    • 地球温暖化でエゾシカはどうなる?
      • エゾシカはもはや可愛いバンビではない
      • エゾシカ随想「究極の地産地消」
    • エゾシカ猟「狩猟特区」の構想
    • スポーツハンティング構想
      • 霧多布湿原でエゾシカと出会う 2016.3.25
      • エゾシカモニターツアーに参加しました
      • 生物境界線黒松内低地帯日帰り紀行
  • 人獣共通感染症
    • 食品衛生上の諸問題
    • シカ肉を安心して食べるための知識(籠田勝基)
    • 公衆衛生上注意すべき人獣共通感染症
      • 鳥インフルエンザ!人への感染は?
      • 食品安全委ファクトシート公表
  • シカと森林
    • シカと植物(高槻氏講座より)
    • エゾシカ活用セミナー(山田晴康)
    • シカと森林生態系の話 青柳正英
    • シカが増えてヤマビル増加!
      • エゾシカの食害風景
      • エゾシカ被害状況2013.9.24
  • エゾシカA to Z 
    • 野生動物に学ぶ(小川 厳)
    • 天塩町にて。留萌管内消費者大会
    • シカの数を増やしたのは誰なのか?
    • 北緯43度は発酵ライン(永田吉則氏)
    • エゾシカと納豆セミナー
    • エゾシカの裏と表(菊地隆)
      • 北海道新聞の注目記事
      • 小さな町が挑んだエゾシカ大事業
    • 北海道のエゾシカ対策2014. 7.15
      • Study meeting report in 2014
    • 驚きのエゾシカ事情 2013.7.18
      • Study meeting report in 2013
  • エゾシカ衝突事故
    • 「動物注意」道路標識の謎!
      • アナタを救う保険はコレだ!
  • シカ肉
    • シカ肉料理の魅力を味わう!
    • 蕎麦とシカ肉の調理実習
    • 北海道の衛生処理マニュアル&処理施設認証制度
    • もっと知りたい!エゾシカ肉 2015.3.23
    • 居酒屋店主が指南!旨さ抜群シカ肉調理
    • これぞ最高!ハンター松前の猟師めし
    • 三笠高校レストランにて
    • 風の街 苫前町でエゾシカイベント
    • 鹿肉の栄養価について
      • エゾシカと認知症
      • 軽部光の健康教室(エゾシカよ!役立て!)
    • NHKほっと中継 2018.11.12
    • NHKライブ北海道
      • 2014年「今年の一皿」はジビエ料理
      • 2017会員のための料理研究会
      • 2014.会員のための料理研究会
      • 2013会員のための料理研究会
      • 白石区・豊平区合同地区活動
      • Venison Restaurant Guide 「Nakamachi-Gabacho」
      • 「Nakamachi-Gabacho」
      • エゾシカ料理&国際交流会
  • シカ角
    • エゾシカを見たい!オーストラリアからお客様
      • オーストラリアと北海道のシカ事情
      • オーストラリアのシカ写真
    • 「アメリカ鹿事情」&「クラフト教室」
    • シカ角と黒曜石で北の文化を提案Gyusup(in USA)
      • 白滝村の黒曜石は世界一。Mr.Josephと行く!
      • シカ角とクラフト講座準備始める!
      • シカ角工芸を楽しむ
      • シカ角加工教室に参加
      • シカ骨・歯・爪
  • シカ皮講座(竹之内一昭)
    • シカ皮の鞣し(竹之内一昭)②
    • 学術レポート
    • 古代の鹿革製品(竹之内一昭)③
    • 中世・近世の鹿革製品(竹之内一昭)④
    • 正倉院の鹿毛筆(竹之内一昭)
    • 鹿毛の筆(竹之内一昭)
      • エゾシカ皮の活用会員向け講座(竹之内一昭)
  • 鹿と漢方
    • レシピなし!ぶっつけ本番!鹿肉水餃子
    • 堀田式 新型コロナ対策
    • エゾシカは生薬の宝庫!(鄭権)
    • 漢方薬!エゾシカの角と角からとれる膠
    • シカと漢方薬講座(鄭権)
    • シカは「薬」として使えるのか?
  • シカ皮・革
    • シカ皮有効利用に向けて
    • エゾシカ革加工・親子体験講座 in2024
    • エゾシカ革の魅力 菊地隆
    • エゾシカレザーとビーガンレザー
    • 循環型社会におけるエゾシカの皮革利活用
    • エゾシカ皮利用 2014.6.15
      • 印伝との出合いと甲府の想い出
    • エゾシカ皮の魅力!縄文太鼓演奏会
      • エゾシカレザーで素敵なペンケース製作体験
      • 素敵なエゾシカストラップ講座
      • 2017エゾシカ皮でストラップ講座
    • エゾシカ革を買いました
    • 購入した革は三方から撃たれていた
    • エゾシカ皮と北海道そこから生まれるエシカルライフ
    • 北海道のシカ革デザイナー
      • 菊地 隆
      • 北海道ジビエ・狩猟フォーラム
      • 展示会での菊地氏
    • 「エゾシカ皮の活用・エゾシカ猟(竹之内一昭)①
      • 高倉 豊
      • 原 ななえ
  • エゾシカ先進地情報
    • 西興部村のエゾシカ対策
    • ガイド付きハンティングで地域おこし
      • 西興部村猟区における地域管理の取組みを聴く
    • エゾシカ対策の先進地西興部で学ぶ2016(前編)
      • エゾシカ聖地西興部でシカ肉パーティ
      • 西興部村で解体所見学
      • 「エゾシカ聖地」西興部へ行く 2014❶
      • 「エゾシカ聖地」西興部へ行く②
      • 「エゾシカ聖地」西興部へ行く③
      • 「エゾシカ聖地」西興部へ行く④
      • 滝上町で試食会アンケート西興部村より
      • 新会員森裕子が見た!西興部2018
    • 当別町から
    • トップアスリートを町ぐるみで育む町
      • 環境未来都市からSDGs未来都市へ!下川町のエゾシカ対策
      • 下川町長 谷 一之氏
      • 下川町で「美味しいエゾシカ話」
  • 鹿プロ
    • クオレ三線工房「えぞ三弦」
      • 鉄板串焼店「仲町ガバチョ」
      • シカ肉料理食べある記〈罠」
  • ブログ
  • 問い合せ先
  • リンク集
    • シカ写真集
      • 山田貞司氏
  • 環境報告書展2023特設会場
  • トップへ戻る
閉じる