早朝の札幌!住宅街にクマ。4人けが!


2021.6.18早朝。札幌市東区元町にクマが現れ、4人が襲われ重軽傷を負う。札幌は人口ざっと198万人を擁する大都市だ。

そのど真ん中で、山中に棲む筈のクマがヒトを襲うなど今までは考えられもしなかった。午前11時過ぎに猟友会により捕殺され、胸をなでおろしたものの、これで終わりではあるまい。

季節はクマの餌に乏しい夏に入る。餌を求め、パートナーを求めるクマたちが市街地に迷い込む危険性は十分にある。


突然のクマとの遭遇にどう対処すべきか。この問いに、酪農学園大学の佐藤喜和教授が昨夕のテレビで答えた。

できることは何もない。市街地に入ってきたクマと共存する必要はない。速やかに駆除すべし」と明快だった。


近年のクマ(新世代ベア)が、人間を恐れなくなっていることは周知の事実だ。彼らは「ヒトは無害な存在」だと認識している。思うに、野生の動物たちは「カワイイ」の対象ではない。人間と対等の畏怖すべき生命体である。人間と野生の者は住むべきゾーンを区切り、古来、互いに棲み分けてきた。それがいま、崩されようとしている。野生動物たちが人間の生活圏に進出(誘引したのは人間行動)。食い止めるべきハンターは不足。高齢化に加え、猟銃所持の規制が壁となり、新たなハンターを増やすことも容易ではない。


4.4のブログにも書いたが、クマ対策はクマが出没した自治体が単独で行っており、横の連携は殆どない。自治体の職員には専門家がいない。クマは何処へでも行く。各市町村の境界など気にしない。このままでは、野生の進出を阻むことは難しい。クマとの市街戦になれば人間に勝ち目はない。一人一人が考えるべき時期にきている。

さて、以上は素人の世迷い言。更なる知見は、第7回エゾシカフェスタでの旭山動物園長坂東元氏の講演をお読みいただきたい。