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たかが2頭!されど2頭!国後島にシカ2頭!


9/24の北海道新聞は、国後島でエゾシカ2頭が確認されたことを報じている。

北方4島ビザなし専門家交流で訪れた「陸棲(りくせい)哺乳類調査専門家交流訪問団」の聞き取り調査で分かったのだという。生息しているのは、少なくともメスのエゾシカ2頭と判断。同島への上陸経路については不明。訪問団団長の大舘智志北大低温科学研究所助教)は、対岸の知床半島などから海を泳いできたか、流氷に乗ってきた可能性が高いと説明。更に、資料が残る明治時代以降、北方四島にはエゾシカは分布していた記録はないそうだ。国後島は、千島列島の南西端に位置し、面積は1489.3k㎡。そこに、2頭のシカがいるといったところで大したことはないと思う方も多かろう。だが、侮れないわけがある


北海道のエゾシカ史に刻まれる「洞爺湖中島のシカ騒動」である。1953年から1965年の間に洞爺湖中島にエゾシカ3頭が持ち込まれて放された。メス2頭(うち1頭は妊娠)、雄1頭である。これら「3頭のシカは天敵のいない島で爆発的に増え、1983年には100倍になった。しかし、生存できる限界密度を超えたために、餌が食べつくされ、大量のシカが冬に死亡した」(東京法令出版株式会社 ビジュアル生物 P.158より引用)。島の森林植生は劇的に変化、シカはその後も爆発的増加と群れの崩壊を繰り返し、島の自然とシカの管理の在り方を巡って、30年を超えての様々な議論が行われてきた。

(参考文献:財団法人 北海道新聞野生生物基金 北海道ネーチャーマガジン「モーリー」No.25


一つの島に、たかがエゾシカ2頭。されど、エゾシカ2頭なのである。彼らは増えるかもしれない。そうなれば、洞爺湖中島と同じように国後島の植生に大きな影響を与えることは間違いないと思われる。


10月16日(水)付記


10/16 国後島と競争する必要もないのに、札幌の夜に雄のエゾシカが迷い出るなんて!やめてよね。

それも、札幌駅から500メートルしか離れていないMSの敷地に。シカさん、何処から来たのですか?一族郎党揃っているんでしょ。ここは人間の住むエリアだからね。家族に伝えておいてよ。

再びクマ!生物多様性というものの怖ろしさ 


今夏、大都市札幌の住宅地にヒグマが出没。固唾をのんで経緯を見守った日々だった。市の決断は人命尊重を第一に、クマは銃器で駆除という結末。しかし、これで一件落着ではない。決断は遅すぎたといわざるを得ない。その後、市には500件もの苦情が殺到したとのこと。だが、反響を恐れている場合ではないと思う。市民の安全・安心を第一に考えてほしい。たとえ、山に返しても人里に行けば労せずして美味しい食にありつけると知った以上、クマは何度でも来る。犠牲者が出れば、誰も文句は言わなかったろうが、それを待っていていいものだろうか。クマが可哀想といった次元ではない。動物より人間が上位にあると思うのは思い上がりであり、クマは人間から優しくされたなどとは思わない。ヒトは自分たちが生物多様性の輪の中の一員であることを忘れてはいないだろうか。野生動物とヒトは生物多様性という命のつながりの中で対等な生き物として対峙すべき相手なのであり、畏怖すべき対象でもある。


数年前、アメリカのイエローストーンでクマに人が襲われ。クマは殺した人間を隠れ家に隠し、餌として少しずつ食べていたのだ。いったん、手に入れた獲物は自分のもの。決して離しはしない。このクマを生かしておくか捕殺するべきか二つに割れての激論の末、クマは射殺された。人間の肉の味を覚えたクマは又、人を襲うという理由からである。私たちは感情ではなく、クマの習性を学び、冷静に対処していくことが必要である。人口減少が進む中、老いゆく市民が今後向き合っていくのは次々に生まれてくる若くヤンチャな野生動物たち。数だけでも太刀打ちできる相手ではない。ましてや市街戦となれば人間に勝ち目はない。これは北海道だけの話ではない。イノシシ、シカ、サルにの被害に悩む本州はもっと大変かもしれない。


国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター室長の五箇公一氏は生物多様性とは恐ろしい世界だと語る。命を支え合っているといえば聞こえはいいが、実情は食うか、食われるかの世界。地球にいる生き物はわかっているのだけで175万種。だが今、生き物の絶滅が進み1年間に4万種というスピードで生き物が絶滅している。五箇氏によれば人類滅亡の危機もあるということだ。   


追記:この日の夜遅くテレビで、クマのニュース。場所は網走。青々とした畑の中に大きな黒い物体。跳ぶようなスピードで道路を横切り、次の畑に移っていく。怖さがよぎった。また、来るだろう。農家がクマやシカのために作物を作るようになっては本末転倒!公共交通機関が無くなっていく。加えて、国は北海道に公立医療機関も減らせと言ってくる。老後、病院に見放されていくのではたまらない。故郷の土地を捨てて都会に移住する方が増えるかもしれない。そうなると耕作放棄地・居抜きの空き家が増加。これはもう野生動物の天国としか言いようがない。国というものは国土の隅々に万遍無く人が住んでいてこその国。ともあれ、クマは時速50キロ以上だ。動きが速いので網走市だけではどうにもならない。まずは隣町の大空町と共に大捕り物を始めるそうだ。子供たちが命がけで学校へ行くようになることは避けなければならない。それにしても、こんな時、行政の窓口に専門家がいないというのは心細い。旭山動物園の坂東元園長は、行政ハンターが必要だといわれていた。


クマとは、共生、共存は難しいです。エリア分けして、都会にクマが迷い込まないようにしなくてはなりません。棲み分けの為には、クマにとって、都会は恐ろしい処である観念を植え込まないといけません。夜中、収集日外に生ゴミを出すなど、もってのほかです。クマにとって、ヒトを狩るなど、雑作無い事です。「今、そこにある危機」そう思います。

(神奈川県ハンター ナカムラ アキ氏)


札幌のクマ騒動、固唾を飲んで見守っていました。私の疑問はなぜすぐに銃器を以て駆除せず、三日間も放置していたかです。

野生のクマが都会に餌を求めて出て来なければならないような環境にした責任は、確かに人間側にあるでしょうが、実際にクマが街に出没したら、子供たちが、いえ大人でさえ通勤通学もままならない。命を懸けて学校に行くようなことは避けたいもの。実害がなかったことは幸いでしたが決断が遅過ぎました。今回の熊騒動は、今後を考えさせられました。(東京 八倉巻恭子氏)


本当に、『ヤンチャな野生動物』たちに心が痛みます。(札幌 菅原民江氏)   関連記事


数日前には羅臼で飼い犬が。更に標茶町で6頭もの乳牛が!


数日前には羅臼で飼い犬が。更に標茶町で6頭もの乳牛が!クマに襲われた。余りに惨く目、耳を塞ぎたくなる出来事だった。彼らはどんなに苦しく恐ろしかったことだろう。シカより手ごわいのはクマ。クマを撃つことはシカを撃つより難しいと専門家は口を揃える。シカとクマとは無関係ではない。昨年、天塩町で旭山動物園の坂東園長が語っていた。「クマは草が好き。しかし、その前にシカが食べてしまう。小鹿が親と暮らすのは3週間。餌が無くなったクマは母親と別れたばかりの小鹿を狙う。クマの肉食傾向が強くなってきた。草より肉の方が美味しいとわかった。栄養的にも効率的。最近、犬を2頭食べた。肉食に特化すると子供を産まない生き物はいない。冬眠もしない。肉があり続けるからだ。そして、ゴミに興味を持つ」。こうして次第に人間世界に近づいてくるのだ。


人の生活圏に一旦、足を踏み入れた動物が後戻りすることはない。どんどん侵入してくる。誰かがどうにかしないと私たちの生活基盤が無くなってしまう。人々は見えない所で起きていることには関心を示さず、見えるところに対しては感情的になる。関心は自分にとっての被害だけ。庭先に花を植えてシカが食べれば害獣。自分が関わっていなければ無関心だ。自然そのものが破滅に向かっていることに目を向けようとしない。。これも坂東園長のあの日の言葉だ。


「日本学術会議」のHPで「人口縮小社会における野生動物管理のあり方」との文書を入手することができた。環境省自然環境局長からの審議依頼を受けて、日本学術会議人口縮小社会における野生動物管理のあり方の検討に関する委員会が中心となり審議を行った回答(令和元年8月1日手交)である。読んで驚いたのは、シンポジウムで行ったアンケートで行政担当者の多くが「専門知識がない」「事務職では無理」「異動が多く専念できない」「専門職が必要」と回答していることだった。対策はいまだ道半ばと思わざるをえず、これでは根源的解決には繋がる筈もない。日本全国が野生動物たちの侵入に悩んでいる中、専門的知識を持った人材を育て、長期的に鳥獣管理をする人材が各自治体の窓口に必要であることは言うまでもない。

既に前々から提案されていることだ。


上掲文書では、農業地域における人口縮小・高齢化は今後いっそう強まり、エゾシカについては、積雪期間の減少、人口縮小、耕作放棄地の増加により、分布拡大はいっそう加速すると予測する。日本の人口動態から予測される今後20~30年後の地域社会の姿はどんなものか。そこでの野生動物と人との関係が今後どのようになるか想定されるリスクを国民で共有する必要があるのではないか。都会の住民も含めてもっと危機感を持つべきだと思われる。シカの増加は人の生活圏に熊を近づける可能性があるのだから。


8/9 追記

札幌市南区藤野の住宅街で7日夜から8日早朝にかけ、クマ1頭が約9時間歩き回り、パトカーが出動したとの情報。大きなクマが民家の庭に入っていく姿をテレビで見て驚く。この地区では今月1~7日で16件。前年同期の1件より大幅に増えているとの新聞報道に更に驚く。南区では簾舞にも現れ、中央区宮の森に現れ、厚別区の森林公園に現れた。

人口195万の大都市札幌にまさかのヒグマの包囲網! 次は何処の街へ? 時速50キロで移動する。

8/20 追記

秋田県で人がクマに襲われたとの報道あり。 


NHK「BSプレミアム」ダークサイドミステリー


8月1日。NHK「BSプレミアム」ダークサイドミステリー「三毛別ヒグマ襲撃事件の謎に迫る」(21時~22時放映)を見た。104年前に苫前町三毛別(さんけべつ)で起きた目を覆いたくなる惨事である。

苫前町には何度か仕事で行っている。風の町の名にふさわしく数十基の風車が立ち並ぶ美しい景観。だが、驚くことにバス停、ホテルなど至る所にヒグマが開拓者の粗末な家を襲うポスターが張ってあり、役場前駐車場にはクマのモニュメントまである。


三毛別クマ事件復元地の写真
三毛別クマ事件復元地

聞けば、大正時代に起きたヒグマと人間との日本史上最悪の事件があったとのこと。本来であれば、人間を恐れるはずのクマ。そのクマが、冬季の空腹に耐えかねて開拓民の住む粗末な人家近くにやってきた。軒先には、大好きなトウモロコシが干してある。苦労せずに食物にありつけることを知ったクマは、また、現れた。この時は、鉄砲で迎え撃ったものの当たらずクマは逃げた。悲しいことに道外からやってきた開拓民はクマの知識など持ち合わていない。これで大丈夫と油断、トウモロコシは変わらず干され続けた。そして、後日、またやってくる。家にいたのは女子供だけ。クマを見て驚きの声をあげる。悲鳴を上げることはクマには弱みを見せること。この家の主が帰宅したときは家族が殺された後だった。 


一方、クマは「人間は怖いものではない」と知る。人間の肉の味も覚えたクマはエスカレート。人里に頻繁に現れ、10数人が犠牲となる。結果として、クマに追われるように一つの集落が消滅した。番組の意図は、野生を甘く見てはいけないということだ。クマと人間が共に手を取り生きていくことはできない。野生との共存は、まずは彼らの生態を知り、習性を知ることから始まる。正しい知識を得、それを世間に普及していく以外にないのだ。不幸な事件を誘発する原因の99%は人間にあるとの結論だった。


確かに…。例えば…。

野生動物はペットではない。餌付けなどしてはならないのだ。野生は野生の掟に任せよう。彼らは厳しい自然環境の中で、自分の力で餌を探し生きていく。それが野に生きる者のルール。よそ者である人間が介入などすべきではない。野に棲む者と人間の境界を物理的にも心理的にも守らなければならない。その一線を踏み越えたとき、野生の本能は牙をむいてくるだろう。


この番組作成にあたっては、自身も「怖いですよ」と言いつつ、銃を構えながら現地の案内・護衛を兼ねて取材協力していたのは苫前町の林 豊行氏だ。氏はフェイスブックで次のように語っている。

“近年、クマによる諸々のニュースが多くなっている中、当番組は根本的な問題提起になっている。現状のヒグマ対策であれば再度起こりえる事と憂慮する。行政・警察・猟友会の信頼関係をも含めて真剣に対処しなければ…今が、分岐点ではないか。


<その後の対話>

・その通りですね。消費者にできることは?(武田)

・クマ出没地域の住人、ハンター、行政は現実を直視した対策を立て、実行しようとしています。

 しかし、それを悪しき事として反対している方々もいるのです。ともするとその声に行政が屈する傾向もあります。

 無責任にクマを『殺すな・保護をしろ』の声に、それではクマの生息数はどれほどが適正かと聞くと、それには答えられない全

 く無責任な方々なのです。そんな事をも理解していただき見守って欲しいと思います。(林氏)

・神奈川県のハンターナカムラアキ氏より

  クマにとって、人間は恐ろしいものでなくてはいけません。

 なめられたり、ましてや美味しい対象であってはなりません。


浦河町でエゾシカと2040年問題考えた!


太平洋を望む写真
太平洋を望む

他用で浦河町へ。そこで、私と同年齢の婦人から声をかけられた。「今日は車で此処へ来ました。運転免許を手放すわけにはいかないのです」。その理由を聞いて驚く。

「畑で作った作物はエゾシカやタヌキに食べられてしまい、街へ出て食物を調達しなければ生活ができない。車が無ければ困る」とのこと。一人暮らしで80歳近い彼女がいつまで此の地に住んでいられるのだろう。

団塊の世代が75歳に到達する2025年、その10年後には一人暮らしが50%になると予想されている。(殆どが高齢女性)、2040年には団塊ジュニアが65歳!この時の高齢化率はざっと36.8%! 


大丈夫?野生動物たちとの戦いに勝てますか?アチラは次々に生まれてくる若者たち!力もあるし俊足です。角というカッコイイ武器もある。一方の人間側といえば、武器といえば杖?振り回せる力残っている?それでなくとも、アッチが痛い、コッチが痛いの毎日。自身の身体の部品交換もままならぬ高齢女性軍団。加えて加齢とともに襲い掛かる認知症。どう考えても勝ち目はない。


浦河町の牧場で育てられる優駿たちの写真
浦河町の牧場で育てられる優駿たち

結局、エゾシカやタヌキ、クマに追われて街中へ集団敗走。といっても街中もその頃は空き家と高齢者ばかり。 

一方で、人が居なくなった後の栄養豊富な耕作放棄地や雨風をしのげる空き家は野生動物たちの格好の天地、そこで彼ら独自の地域コミュニティーが作られてはたまりません。離島や地方に万遍無く人が住んでいてこその国土。野生との陣取り競争に敗れないためには、いま、この時からの対策が必要なのですけど。


エゾシカ肉と山菜のコラボ(水餃子)再び…(2019.7.7)


昨年6月27日。北海道医療大学准教授で漢方の専門家 堀田 清先生を講師に迎え、水餃子イベントを実施したところですが、一年を経て今年もまた、7月7日にエゾシカと山菜が出会い、参加者38名で「七夕イベント」を繰り広げました。この日のために、大阪から、千葉県からも参加してくださった方がいらしたのは感激でした。この方々は堀田先生のブログを読まれての参加です。

折角ですから、先生のブログも紹介しておきます。

堀田 清の元気が出るおはなし


増えたエゾシカは減らしてあげなければ可哀想→減らせば鹿も助かる→森も守られ、生物多様性が守られる→豊かになった森で山菜・薬草も守られる→これらの野草は人の健康を守る→エゾシカ肉を食べることで人間は健康になれる→エゾシカの命は人間の体の筋肉や骨となって生きるうえ、身体を温め人を健康にする→健康な人が多くなれば医療費が減る→日本の乏しい財源を救う一端となる。


まさに循環型社会。SDGsの理念にもぴったり。僕は以前からこのことを世間に訴えたかった。それをエゾシカ倶楽部が拾ってくれ、実現させてくれる。あなた方の活動に感謝ですよと言われました。思ってもみなかった有難いお言葉!ともあれ、私たちの活動が漢方専門家の理想実現に役立ち、こんな風に評価されるなんてやりがいがあります。


(以下:先生のお話から。漢方についての詳しい説明は昨年の講座からどうぞ)

人間がエゾシカの天敵である狼を絶滅したこと、人間のもたらした温暖化によりエゾシカが増え続けている。結果として森の貴重な植物たちが減るばかりではなく生態さえ乱している・・・というのが大前提なんですよ。だとすれば、鹿肉を狼の代わりに食べてあげるのが人間の責務!さらに、鹿肉は脂肪分が少なくヘルシーなうえ、鉄分などのミネラルも豊富で・・・なにより羊肉以上に体を温める作用があるので冷え性にはバッチリですよ! 


本日使用した薬草・山菜の写真
本日使用した薬草・山菜

北海道に自生する当帰(セリ科)もまた漢方薬で婦人薬に欠かせぬ重要な薬草であり葉っぱは山菜。

今回使うシャク(セリ科)も小豆菜(ユリ科)も一級品の山菜であり薬草(堀田清の薬草帖参照)です。

この貴重な薬草を減らしているのがエゾシカなんですね。増えすぎたエゾシカだって飢えて困っている。

なので、人間が食べて減らしてあげることはエゾシカにとっても好ましいことなんです。 

 

飢えて困っているエゾシカを食べればエゾシカも喜ぶし、健康になった人間も笑顔になれる何より貴重な山菜が増えて森も喜ぶ。エゾシカも人間も森も喜ぶイベントなんですね。 


しかも、冷えは万病の元(漢方では常識中の常識)で日本人の70%くらいは冷え性なんです。なので、エゾシカ肉&当帰&山菜入り水餃子(油を使わない量であることが重要)を食べ続ければ、冷え性は改善され病気が減ることに!

これって長い時間軸では日本の国益を損なっている一番の原因である医療費削減に大きく貢献できる。もしもこの循環が普通になれば・・・地球も喜ぶ(笑)。困るのは製薬会社&お医者さん(笑)。こんなすばらしいお話はめったにないと思いますね(笑)。いかがでしょうか?と豪快に笑い飛ばしてエゾシカと野草によるコラボの効用を説く堀田先生。

「当帰、小豆菜、笏(しゃく)とエゾシカ肉のスープは即効性ありでした。私は夜中まで足が火照って眠れませんでしたよ」これも先生の後日談でした(笑)。 そうそう、途中で先生が道新に好評連載中の「薬草帖」について掲載された読者の投稿が読み上げられた一場面があったことを書き添えておきますね。


7/7水餃子イベント風景写真
7/7水餃子イベント風景

●以下のコメントが寄せられました。横浜のナカムラアキさんからです。

狩られる事が、エゾシカにとって幸せなのは、正論です。

それが、適正量を超えていたとしても、彼等は本能で、繁殖できる最大能力を費やして、子孫を残します。

適正量を管理できるのは、我々人間のみです。

先日、九州で地元ハンターに、美味しく流通させる、正しい狩猟を指導している職業猟師に、お話を伺いました。

ただ撃って、斃せば良いって云うのは、間違いから、始めたそうです。

適正量を管理する以上、正しい狩猟の啓蒙が必要ですね。

(武田返信)

もっと生きたかったであろうシカを思えば、目と耳の間を一瞬にして撃つ。シカ自身が生きているのか死んでいるのかわからない状態での安楽死が最善。内臓を撃って苦しませるようなことは避けたいですね。血が回ってジビエにしても美味しくないと聞いています。美味しいジビエは一にも二にもハンターさんの技量にかかっていると思います。無駄死には哀れです。

(ナカムラ氏)

本当は、狼による、自然淘汰が一番です。

病気等で弱っている物、遺伝的に優れぬ物から狩られていきます。

それによって、生態秩序が整えられていきます。本来、生態系は、そうあるべきです。

鉄砲による猟では、そうはいかず、美味しそうな、遺伝的に優れた物から、狩られ易い傾向がありますね。

(武田返信)

全くその通りですね。以前読んだ桑原康生氏著作の「オオカミの謎」にそうありました。

オオカミハンターが自然界には理想ですね。

KM氏の日記から 2019年4月20日


4月20日。今日は誕生日。ヒトラーとチャップリン、そして自分。 

なんという人と同じ誕生日なのだろう・・・と毎年、思う。同僚がプレゼントをくれた。 

北海道エゾシカ倶楽部という団体の会員だそうで、俺の誕生日である今日、講座に参加してきたといい、パンフを見せてくれた。

 「  エゾシカを害獣として駆除するのでなく、 貴重な資源として有効利用し、豊かな北海道で共生したい! だから、学びませんか? 鹿革のこと!!」という講座で、講師は 菊地 隆 氏。     

「  NPO法人 エゾシカ利用協議会 代表理事 

    合同会社 EZOPRODUCT 代表  


鹿革を加工、製品化し、 北海道ブランドとしての確立を目指している  北海道を代表する鹿革デザイナーです」とある。

同僚は、その講師の製品をいたく気に入り、ちょうど今日が、日ごろ大変お世話している俺の誕生日であることを思い出し、

 ケータイケースを買ってきてくれたという。 

プレゼントを貰うのはうれしい。しかし、万が一、あまり気に入らなかった場合は、気まずい・・・ 

それが家で使うものならば、「ありがとう!家で大事に使っているよ」とごまかすこともできるが、ケータイケースとなれば、

職場の同僚にはごまかしはきかない。 

俺は、小物にはちょっと、こだわる・・・だいじょうぶだろうか・・・・少しドキドキしながら、受け取った。


エゾシカ革のケータイケースの写真
エゾシカ革のケータイケース
エゾシカ革のケータイケースの写真
エゾシカ革のケータイケース


色は黒。赤いステッチ・・・・ここまでは合格! 

袋から出した手触り・・・これが抜群に良い!!柔らかさに程よい厚み。 

しかし残念なことに、カメラのレンズ用の穴がない。写メを取るたびにいちいち外すのは、手間がかかる。 

すると、同僚は得意そうに「私も、そう思ったの。ところが!!」といいつつ、ケータイをスッと上にスライドさせた。 

なるほど!!ハンドメイド製品でこのように機能的なのは珍しい。 

革の内側には、地模様が入っており、目立たないところにまで、手が込んでいる。 

「イノチヲツナグ  INORI LEATHER PRODACUTO OF JAPAN 」の刻印がある。 

北海道の大地を駆け回っていたエゾシカの革が、ケータイケースとして新たな命を吹き込まれた。 

イノチヲツナグ・・・これが、このケータイケースを生み出したクラフトマンの信条なのだと感じた。


多分、安くはないだろう。ショップで買った物の倍はするかもしれない。 

貰った側が言うものなんだが、その価値は十分にあると思った。 

この年齢になると誕生日など嬉しくないものだが、今日はなかなか良い日になった。 

日ごろから、同僚の面倒をみてきた自分を褒めよう。 

「私の誕生日は来月です」 

ドキッとする発言だが、しかし、同僚のケータイの大きさに合うケースは、作られていなかったらしい。 

それは残念だ!                                           (投稿:森 裕子)



エゾシカ食害にさらされる釧路湿原


釧路湿原の写真
釧路湿原

エゾシカ食害は、こんなところまで進んでいた。釧路湿原で環境省のレッドリストにある「ヤチツツジ」の枝先が食べられていたと4月17日のNHK「ほっとニュース北海道」が報じている。

また、比較的標高が高い場所に咲く希少植物である「ホザキシムツリ」「カラフトイソツツジ」も食べられるなど貴重な高層湿原の植生に及ぼす影響は大きい。食害がこのまま進めば、湿原の乾燥化は避けらない。生態系のバランスをどう保っていくかが今後の課題となるとの内容だった。


釧路湿原は、日本のラムサール条約湿地でもある。「ラムサール条約と条約湿地」ラムサール条約は1971年2月2日にイランのラムサールという都市で採択された、湿地に関する条約(Convention on Wetlands)です。この条約は開催地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。同条約は第10条の規定により、7ヶ国が締約国になってから4ヶ月後の1975年12月21日に発効しました。2013年10月現在、締約国168ヶ国、条約湿地数は2,165湿地です。(環境省HPより引用。原文のまま)



「レッドリスト」

日本に生息又は生育する野生生物について、専門家で構成される検討会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。おおむね5年ごとに公表を行っています。現在、最新のレッドリストは平成24年・25年に公表した第4次レッドリストです。(環境省HPより引用。原文のまま) 

「レッドリスト]の詳細は➡ 環境省 第4次レッリストの公表について 


西興部村からシカ角が届きました


 

西興部村からシカ角が届きました。

兎に角、大きい!

最長70cmとの素人知識を頼りにメジャーで計ってみるとピッタリ70センチです。これを2本頭に載せて走るとなるとさぞや重いでしょうね。ところで、角なら何でもいいというわけではなさそうです。自然に落ちた角は役目を終えて落ちた角。いわば「死に角」で、中はスカスカの骨粗鬆症状態。今回送られてきた角は捕獲により得られた正真正銘ピッカピカの「生き角」です。余談ですが、3月いっぱい国有林と道有林には、禁猟という規制がかかっているために、全村猟区の西興部村は、お客様ハンターの対応に追われ、大忙しの日々だとのことでした。


FBで我がエゾシカ倶楽部を常に気にかけて下さっている方がいます。後日の参考のため、ご意見を残しておきましょう。神奈川県のハンターのナカムラアキさんです。

2019.3.7 

駆除だけでなく、狩られた命が無駄にならぬ様、流通も課題ですかね、道の、畜産関係を巻き込んで、管理された繁殖も可能でしょうか?北欧では、トナカイも、商業ベースに載ってますよね。やる事いっぱいありますね。 

エゾシカが有用資源である事の、周知は簡単でしょう。流通を如何にはかれるか。 

せっかくの資源、このままでは自然破壊の元、適正管理、有効利用、鉛不使用での、レベルの高い狩猟者の育成。行政をたきつけ、おだて、尻を叩き。税金も有効に使っていただきましょう。個人の手に負える規模ではありませんよね。神奈川も、少しはヤル気になったのですが、予算が確保できず、処理車両の導入に失敗した様です。道外から、応援しかできず、心苦しいです。

情報発信だけでは、限界が有ります。適正量の為に、間引きした分、食用等に流通させる為のサプライチェーン等を、行政にやらせましょう。食肉施設等のインフラの整備も必要です。雇用も付いて来ます。

現在の食肉家畜と違い、飼料作物に依存しなくても、良いのも魅力です。 

エゾシカも、オオカミが消え失せてから、自然淘汰の洗礼から逃れ、遺伝の形質の劣化が進んでいるかもしれません。同じ事が、我々にも言えるかもしれませんが。 取り敢えず、一歩踏み込んでみましょう。

道の予算で、害獣被害の予算、経済振興の予算で、該当する費目が有ります。

電気柵とか、学習されると、無効になる様な予算消化は、意味ありませんよね〜

狩猟者のFBネットワークも有ります。道外者で、何にも役にたてず、心苦しいです。


或る日の定例会


林 典子講師
林 典子講師

新しく会員として迎え入れた栄養士の林 典子先生。早速、エゾシカ料理を手ほどきして頂きました。本日作るのは、エゾシカ餃子、竜田揚げ、スープでラーメン、ご飯をいれて雑炊、焼肉など盛り沢山。会員からの漬物の差し入れもありました。自分たちで作った楽しい昼食。午後からは、エゾプロダクト社長の菊地 隆さんも参加。皮がどういう経過をたどって革になるのか。聴いて役立つミニ知識の受講。持参くださったエゾシカ革ジャケットの軽さと手触りの良さは驚くばかり。試着OKとのことで大はしゃぎ!というところでした。








試食後の主な感想 

・ 基本のスープを試食することによってエゾシカの素材の特徴を理解できた。

・ 日常食している牛肉、豚肉と対比すると脂肪が少なくその点では物足りなく全然美味しくなかった。

・ 物足りなさは「美味しくない」という評価につながるが、まず、エゾシカ骨肉の持つ高い栄養価を重点に考えるべきだと思う。

・ 癖の無い淡白な味は万人向きだと思う。さまざまな料理に応用でき、味は調理次第で工夫できる。 

・ 全体的には美味しかった、という意見多数あり。

今後の方向 

 利活用を目標とする倶楽部においてはただ食べて満足するだけでなく、会員は意見を積極的に出し合いその評価を受け止め、研究心

    をもって創意工夫・充実・向上を目指したい。 (記録:小林孝子)


趣味のエゾシカ狩猟に待った!私たちも無縁ではない。


銃による一般狩猟者の入林が道内全ての国有林と道有林で禁止された。禁止期間は1月15日からエゾシカ可猟期間が終わる3月31日まで。そもそもの発端は、昨年11月20日に恵庭市の国有林で起きたエゾシカ猟のハンターによる猟銃誤射での死亡事故。北海道猟友会は昨年末まで全道で趣味の狩猟を自粛してきたが、それだけでは済まなかった。


西興部村のシカ(高畑前村長撮影)の写真
西興部村のシカ(高畑前村長撮影)

国有林と道有林では規制内容が異なる。

国有林:全道の国有林で立ち入り禁止。銃猟入林禁止。土日祝日も銃猟入林は禁止。

道有林:狩猟のための入林は、土、日、祝日に限って認め、平日は狩猟目的の入林を禁止する

ただ、どちらも市町村の管理下で実施する有害鳥獣捕獲は従来通り積極的に推進するとあるから、捕獲が全くできなくなるわけではない。それにしても、道内でのエゾシカ被害が深刻な中、趣味目的の狩猟が担う役割は大きい。肉はおろか皮だって捕獲あってこその資源。これが禁猟となれば減っていた農林業被害が増加に転じるのは勿論のこと、ジビエの供給量にも影響が出る。食する機会があったとしても高嶺ならぬ高値の花となるかもしれない。 


何にもまして懸念されるのが、シカの個体数増加である。捕獲の圧力が緩めば、45万頭(H28年度)にまで減ったエゾシカも、再び、勢力を盛り返す可能性がある。ただでさえ、シカの繁殖力は驚異的。2歳になった雌の妊娠率は90%以上。放置すれば年20%の割合で増え、4~5年で2倍になる計算だ。土、日も平日も入林禁止となる国有林はシカにとって安住の地。しかも、今年は山に雪が少ない。雪が苦手なシカ達にとっては我が世の春だ。移動が活発になり、農業被害が増えることは間違いない。しかも、撃たれる危険が無いと知れば、人間は怖いものではなくなり(既にそうなっているが)、大群で市街地を闊歩するのではと危惧される。 


2日前、本州で起きたイノシシによるハンターの死亡事故。数カ月前には、出勤途中の若いサラリーマンがイノシシに襲われている映像も見た。それも駅近くの街中での出来事。過日の講演会で聴いた旭山動物園長坂東元氏の言葉が甦る。「北海道の大地はヒトとシカとの陣取り合戦。こちらが退けば、その分、距離を詰めてくるのは当たり前」だと。シカが増えればクマも増える。今どきのクマは冬眠をしない。シカの子を食べることで冬眠の必要がなくなったのだという。こうして肉の味を覚えたクマとの共生も新たな課題だ。野生動物とどう向き合っていくべきか。模索すべき時が来ていることを改めて認識する必要がある。


注:狩猟→秋から春にかけて解禁される猟期内に国立公園や鳥獣保護区以外で行われる猟をいう。

  有害駆除→季節に関係なく、猟経験のある人が自治体や地元農家からの依頼で鳥獣を捕獲すること。


道外のハンターさんより

死亡事故の影響は大きかったですね。猟友会の啓蒙活動も必要です。猟場になりうる場所に入るには、オレンジベストは欠かせません。

我々が「ガサドン」と言っている事故は、無くさないといけませんね。

狩猟中、薮で、「ガサ」って音を獲物が立てた音と認識して、音のしたところや、そこから出てきた物を「ドン」と撃つ事です。
森林官も、これで撃たれた様です。毎年、何人も犠牲になってます。犬とかは、数知れず・・・。

猟場には、ほんの少し余裕を持って入ってもらえたら、ほとんどの事故は無くなる筈なんです。


ジビエ人気急増!昨年度27%増。でも、 エゾシカ本場の住民は?


斜里町のエゾシカミートボール写真
斜里町のエゾシカミートボール

斜里消費者協会を訪れた。流石はエゾシカの本場。農林被害も甚大で3mの電気柵で畑を囲い彼らの接近を防いでいるそうだ。エゾシカが大群で雪山を登っていく姿も見られるという。時間の都合で見に行くことはできなかったが、冷凍したエゾシカのミートボールを頂いてきた。ニンニクや生姜が入っているので、カレーにでもスープにでも使えるとのこと。これは、斜里消費者協会のイベントでシカ肉料理を町民に提供した際に残ったもの。臭い、硬い、汚いと昔ながらの3K食品のイメージが強く、この町では余り好まれてはいない様子。ナントまあ!贅沢なことでしょう!シカ肉食べたいけど、何処へ行けば買えるの?と我がエゾシカ倶楽部には度々問い合わせが来るほどですのよ…。栄養は満点だし、牛肉より高価。地元の方々には、余りに身近過ぎて、この宝物の真価がわからないということかもしれませんね。


一方で、農水省の調査で2017年度のシカやイノシシなどのジビエの利用量が1629トンと16年度比で27%増えたことが分かったという(12.17北海道新聞朝刊)。後日用記録として、同紙記事を引用しておく。次の通り。「17年度に利用されたジビエの用途を見ると、食用が16年度比12.9%増の1146トン、ペットフードが約2.5倍の373トン、自家消費などのその他が6.8減の110トン。食用の内訳はシカが22.4%増の814トン、イノシシは5.5%減の324トンだった。都道府県別の利用量はエゾシカの多い北海道が769トンで、兵庫県の122トン、長野県の73トンが続いた。17年度中に稼働した加工施設は約30か所増え、590か所となった。」


ちなみに、優等生北海道は平成27年12月に、認証制度を創設。認証を受けた加工施設で生産されるエゾシカ肉及びその肉を使用した加工品には、ロゴマークを表示できるとした。2018年12月現在、認証されている施設は14箇所。

臭い、固いは昔の話。衛生的に処理されたシカ肉は美味しいのです。とはいっても、一度浸み込んだイメージを払拭するのは大変な事。初対面の印象を重視する「メラビアンの法則」は人間とシカ肉の出会いにも機能するのかしら。 


付記(2018.12.26)


女満別 への飛行機
女満別空港にて

斜里町の産業は、農業、林業、漁業。鮭の水揚げ量は日本一を誇る。しかし、ここでも人口減は進む。頂いた資料によれば、H28度の人口数11794人だったものが、H29年度は11672人。122人減っている。馬場隆町長は、将来、おひとり様が増えることへの備えとして、行政が動かなければとも語られた。訪問診療できる医師は5人。何処の町も高齢化していく中で、対処法への悩みは尽きない。第一次産業最前線にあるこの町には、もう一つ、TTP発効への不安もあった。農業ばかりではない、世界に誇る健康保険制度などへの影響を無視できないからである。高齢化で人口減の状況の中、急ぎ足で進む時代の変化に適切な対応ができるのだろうか。都会に住む私たちにも他人事ではない筈だ。

 


車窓からの写真
車窓から
車窓からの写真
車窓から
斜里町の写真
斜里町


「素敵な情報」見つけた!「トンボ柄と甲州印伝」


フェイスブックでトンボ柄と甲州印伝に関する素敵な情報を見つけました。投稿者の許可を得て写真と共に転載いたします。


トンボは、空中を俊敏に飛び回り、後ろ向きには決して飛ばない虫であることから、戦国時代の武将たちは「勝ち虫」と呼び、不退転(※)の精神を表すものとして、武具の装飾に用いたり着物の柄に使っていたそうです。

今でもトンボは勝利を呼び込む縁起ものとして、着物や和物の装飾品などによく使われています。私はトンボ柄の印伝(いんでん)を愛用しています。印伝とは、羊や鹿の皮をなめしたものに染色を施し漆で模様を描いたもので、今はバッグや名刺入れなどが作られています。印伝の中でも、山梨県の甲州印伝は、そして国が指定する伝統工芸品になっています。甲州印伝のトンボ柄の印鑑入れは、バッグに入れていつも持ち歩いています。取り出すたび、その手触りの良さにご機嫌になれるのです。※不退転(ふたいてん) 『信念を持ち、何事にも屈しないこと』 ・・・コトバンクより 


「甲州印伝」 山梨県公式ホームページより引用

甲州印伝は、鹿革に漆で模様を付けたものが特徴で、この革を使って様々な製品を作っています。

日本の革工芸の歴史をたどる、奈良時代に遡ります。革を染める・模様を描くなど、いろいろ な技法が考案され、また外国より伝搬されてきました。甲州印伝の特徴の一つである鹿革は、体になじみ、強度を備えていることから武具にも盛んに使われており、戦国時代には、燻(ふすべ)や更紗(さらさ)技法を用いた鎧や兜が武将たちの勇士を飾ってきました。

印伝の由来は、寛永年間(1624~1643年)に、来航した外国人により印度(インド)装飾革が幕府に献上された際に名づけられたと伝えられています。その華麗な色に刺激されて、後に国産化されたものを印伝と呼ぶようになりました。貞享二(1685)年刊の京都の地誌である『京羽二重』や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」(1802年)のなかに「印伝」の記述があることから、江戸時代には各地で製造されたものと思われますが、現在、製法が伝わっているのは、甲州印伝のみです。

甲州印伝の起源については、1854(嘉永七)年、「甲州買物独案内」に記述があることから、江戸末期には産地が形成されていたと見られています。明治期になると、信玄袋や巾着袋等が内国勧業博覧会において褒章を得るなど、山梨の特産品 としての各個たる地位を築きました。 また、大正期にはハンドバック等も製作され製品も多様化し、現在に至っています。 

●漆模様づけされた柔らかく丈夫で軽い鹿皮でできた袋物は、使い込むほど手に馴染み、愛着が増します。また漆は時がたつほど色が冴え、深みのある落ち着いた光沢になってきます。  



◇当該情報に付き、反響が寄せられました


⓵甲州印伝の情報を頂きましたが、昔、東京支店に勤めていた時、出張先の甲府で鹿皮の財布(甲州印伝)を買い求めたことを思い出し

 ました。宿泊した石和温泉の旅館で買ったものです。もう50年も前の話です。懐かしい思い出です。

  人とエゾシカとの共生を訴えているエゾシカ倶楽部としては、鹿に関するあらゆる事象が活動の対象となると思います。この意味で甲州

  印伝に着眼され記事に取り上げたことは、素晴らしい感性で感服しました。

 これに類する事象は、日本国中を探せば、まだまだ、あるかもしれませんね。素敵情報、有難うございました。(法元盛信)


②トンボの素敵なブローチを身につけている人がおり、外国ではとても縁起物として人気があると聞いておりましたが、ルーツは
戦国時代の武将の勝ち虫から来てたのですね。勉強になりました。これから心がけて身につけたいと思います。(吉田陽子)


クリスマスちょこっと市に出店


12月7日。札幌駅前通地下歩行空間で行われた「クリスマスちょこっと市」に出店しました。この日、地上では北風と雪が舞い狂う寒い日でした。お疲れ様…。


ちょこっと市ら




北海道シカ革文化の拡散に一役


11/1から11/4まで、札幌東急デパート8Fの東急ハンズで開催された「ビーズ&革マルシェ」に、当倶楽部会員の本村さんと渡辺さんが出店しました。テーマは「革小物やマクラメブレスレットを作ろう」です。お二人はプロ工芸家。北海道シカ革文化の拡散に大きな役割を担っています。






エゾシカと車との衝突事故。2017年は2430件(北海道新聞朝刊2018.10.24より)


報道によると昨年(2017年)は道内でのエゾシカと車との衝突事故が2430件発生、調査を始めた2005年以降で最も多かったという。ちなみに2016年の事故件数は1,936件。これまでの対策が功を奏し、シカが減ったとはいうものの事故件数は前年より実に494件(前年比25%)も増加していることに驚く。

 事故多発の要因として考えられるのは、エゾシカが好んで食べるドングリ(ミズナラの実)の不作。ドングリの実りは土中の養分と気象条件に左右されるが、昨年は土中の養分が少なかったことに加え、受粉後の花が成長する6月の長雨が重なったことが不作に繋がったようである。2011年にも事故件数は2306件と多年に比べ突出していたが、この年もドングリは不作だった。 


事故の発生件数は、月別にみると、10.11月に集中。この2か月間だけで半数近くの1,109件を占める。エゾシカは春夏に雌雄で別々に過ごすが、繁殖期の秋はオスがメスを求めて活発に移動する時期。越冬に備えて脂肪分が豊富なドングリを食べるが、不作だと人里などにも餌を求めて行動範囲を広げてくる。今年も天候不順などでドングリは不作だというから、車を運転する人は注意が必要だ。 


事故は暗くてシカの姿に気付きにくい午後4時から8時に多発しているのも特徴。エゾシカは、最大で体調1.9メートル、体重150キロに達する国内最大の草食動物。エゾシカの成獣に衝突すると車のドライバーや同乗者が負傷する場合がある。衝突を避けようと急ハンドルを切ることで、更に大きな事故に発展する可能性も。衝突により車両が大きな損傷を被る事例も多いという。17年度の車の修理費は平均52万円。万が一に備えて車両保険などの経済的準備なども検討しておきたい。但し、単独事故を補償するタイプの車両保険でないと補償されないことに注意が必要だ。(日本損害保険協会北海道支部HP)


事故を避けるためには、エゾシカの習性も理解しておきたい。日本損害保険協会北海道支部が作成した衝突事故防止の啓発チラシによれば、ポイントは以下の通り。

①エゾシカは急に飛び出す。日没前後は周囲が暗くエゾシカに気付きにくい。

②群れで移動する。1頭見かけたら2頭目がいるかも。

③道路では滑りやすい。アスファルトでは滑りやすい。焦って転ぶことも。

④道路上で動きが止まる。車のライトや走行音に反応すると立ち止まる! 

⑤夜間にライトが当たると目が光る。暗い時に光るモノがあれば、エゾシカが近くにいるのかも。 

 

関連記事:エゾシカ衝突事故


「ぶらり市」に出展。エゾシカクイズが人気!


2018年10月13日。今年も又、札幌市西区の「山の手会館」で「ぶらり市」が開催されました。昨年同様、当倶楽部も出展。エゾシカの革や角製品を中心に展示・販売しました。今年は主催者の小南印刷様の提案で子供向けクイズもあり、私たちはエゾシカ知識を深めてもらおうとエゾシカの生態に係る問題作りに取り組みました。作成者は元小学校教員ですから手慣れたもの。楽しい問題に子供たちは目を輝かせながら取り組んでいましたよ。




美味しかったァ!薬膳水餃子


6月24日は、「薬膳料理を食べよう〜ぶっつけ本番!!鹿肉の水餃子」に参加しました。 


エゾシカ肉をミンチにしてもらった写真
エゾシカ肉をミンチにしてもらった

事前準備の役割では、私は「エゾシカ肉のミンチ」の調達係です。札幌のお店で購入すると高額だというので、ネットで調べたところ、鷹栖町に鹿の解体工場を持つ、鹿肉専門店があると判明! 

早速、」下見にいき、素晴らしい品揃えに驚きました。鹿肉のハンバーグなどのメニューで、レストランも併設されています。犬用の鹿肉や鹿肉のおやつも販売しており、ドッグカフェも完備です。 

2回目の訪問で、ミンチの予約をし、前日の3回目でお肉を購入。その度に、店頭販売されているソフトクリームを買ってしまい…ああ、3つも食べてしまった…カモシカのような体型からますます遠ざかってしまう私…。鹿バラ肉 1kg1,728円を2kg購入。ミンチ加工代をくわえ、計4082円。


いざ、本番!!

講義中の堀田先生の写真
講義中の堀田先生

北海道医療大学 薬学部准教授 堀田 清 先生の講演からスタートです。 

餃子にいれるために先生がお持ちくださったトウキについて学びました。トウキは、当帰(とうき)芍薬散(しゃくやくさん)という名前で、古くからその効き目が知られている漢方薬です。トウキは、険しい崖のような場所にしか生育しておらず、崩落防止のための工事によって、どんどん生育場所が減っているそうです。「自然を破壊して人間の命だけを守る公共事業はそろそろ考え直しませんか?」という先生の問いかけが心に響きます。「人間の命も守りつつ、自然を壊さない方法を考える。北海道は自然を大切にしてこそ、ほかの地域との差別化を図れるのでは?

薬草が自生できる環境を守り、自然からいただく貴重な資源を送り出すことは、北海道ならではの産業になるのではないか」など、先生のお話をききながら、素人の私なりに、いろいろ考えることができました。また、博学な先生がお話しされた、漢方薬で有名なトウキの「当帰」という名前の由来や効用に大笑いしました。浮気をした夫が当帰を食べてふくよかになった妻のもとに帰ってきたという話。だから、当に(まさに)帰るなのです。(トウキは婦人薬の「実母散」に入っています)


堀田先生撮影 先生からの差し入れトウキ
堀田先生撮影 先生からの差し入れトウキ
トカチトウキ(セリ科)
トカチトウキ(セリ科)


一方、エゾシカのこと

堀田先生資料写真
堀田先生資料より

先生は、増えすぎたエゾシカが飢えていることに危惧をいだいておいでです。「狼が絶滅したこと、森林伐採によって生育場所が増えたこと、地球温暖化で子鹿の死亡率が減ったことなどが、エゾシカ増加の要因だと考えられますが、いずれにせよ、原因は人間にある。飢えたエゾシカの増加を防ぐ手立てはただ1つ、「食べること!(笑い)」の先生のお話は明快で説得力があります。薬学を専門とする先生は薬草に造詣が深く、薬草の生育地を調査したり、タネを取り種の保存を試みたりなさっています。しかし、実は鹿も優秀な薬草学者です。その証拠に、適正数を越した鹿の群生地には、薬草はことごとく食べ尽くされ、後には、毒性のある植物しか残されていないそうです。薬草が自生する環境を公共工事で破壊しないこと、増えすぎた鹿を減少させることが、貴重な薬草の生育を守る手段だと改めて感じました。


いよいよ調理

キャベツ、青ネギ、生姜、ニンニク、トウキをみじん切りにして、鹿肉ミンチと混ぜ練って、餃子のタネの出来上がりです。

それを餃子の皮で包みます。レシピなしにもかかわらず、そこはソレ、主婦歴の長い方も、調理に不慣れな男性もそれぞれに頑張って、あっという間にギョーザが完成しました。

それを茹でている間に、栄養を考えて、特別栽培米に、とうもろこしや枝豆、さつまいもを加えたご飯が炊きあがります。残ったタネを丸めて作った肉団子に、もやしをたっぷり入れたスープも完成しました。 

エゾシカ倶楽部の仲間が、自宅でこしらえてきた特性餃子のたれにつけていただきました。

私個人としては、普段作る、豚肉のギョーザよりもクセがなく食感が軽く感じました。美味しかったことはまちがいありません!




堀田先生の著書「植物エネルギー」
堀田先生の著書「植物エネルギー」

調理実習にまでノリノリで参加下さった堀田先生は、早くも来年の開催を提案してくださり、

参加者一同から拍手がわきました。

エゾシカを考える…

薬草に繋がる…

公共工事に繋がる…

地球環境すべてに繋がる…

大きな問題にまで想いを馳せながら、自然の恵みが詰まった餃子をお腹いっぱいいただきました。たった一食のお食事を、これほど深く考えながら、作り、いただいたのは生まれて初めての経験でした。

来年も開催できましたら、ぜひ、みなさん、ご参加下さい。   (森 裕子:記)

 


管理栄養士吉田陽子さんと共にシカ肉料理メニュー研究


吉田陽子氏の写真
吉田陽子氏

6月20日。札幌消費者協会「ポトフの会」代表の吉田陽子さんを講師に迎えて、シカ料理研究会を行いました。この日のメニューは・・・

フライパンで作るパエリア」「シカ肉と野菜のピリ辛炒め」「簡単手作りピザ

米粉と豆腐の白玉フルーツ」の4品。

サラミソーセージ、ベーコンも捨てたものではありませんよ。それどころか、美味しさ抜群でしたわ!







(一社)エゾシカ協会20年の歩みと未来に向けた提言


(一社)エゾシカ協会20周年記念シンポジウムに参加した。テーマは「エゾシカ管理の未来に向けた提言」。

同協会は、エゾシカの未来を見つめ、北海道のエゾシカ対策を牽引してきた重要な存在である。同協会が歩んだ20年の歴史をリスペクトしつつ、世間に広めていくことは、後に続く者たちの使命かもしれない。そんな思いから、協会の沿革、果たしてきた役割、今後の果たすべき課題など、当日、学んだ概略をまとめておきたい。 


エゾシカ協会20周年記念誌
エゾシカ協会20周年記念誌

協会設立は1999年。キーワードはイギリス。英国スコットランドのNGO「アカシカ協会」が当協会設立の原点となった。アカシア協会は、国のシカ法に基づき、シカ類の保護管理、生息調査、農作物保護、捕獲頭数の決定、シカ肉業者のライセンス交付用資料作成など、保護管理から活用まで、ほとんど全てを担当していた。(井田事務局長「エゾシカ協会の20年」より引用)。北海道に同じような団体をと創設したのが現在のエゾシカ協会である。同協会は設立当初から「エゾシカ肉の有効活用を推進するには衛生管理体制を確立しなければならない」という課題を掲げてきた。2006年10月に「エゾシカ衛生処理マニュアル」が完成、全国初のマニュアルとして北海道から発行された。しかし、マニュアルは自主基準に過ぎず、公的な審査体制は未整備だったため、2007年からはエゾシカ協会が第三者認証機関の役割を担う。2017年には、これまでの認証条件に加えて北海道HACCPを義務付けるなど、道による新しい「エゾシカ肉処理施設認証制度」がスタート。エゾシカ協会認証は10年間の使命を果たして終了した。


しかし、エゾシカ問題は未だ道半ばという。今後、エゾシカ協会が新たなミッションとするのは、イギリスをモデルとしたシカの管理・捕獲者の育成である。2015年に創設した「シカ捕獲認証制度(DCC)」の普及に取り組む。DCCとは「Deer Culling

Certificate」の略で、個体数管理のための安全かつ効果的なシカ捕獲をコーディネ 続的に資源として管理するための捕獲を前提とし、①効果的かつ安全で人道的な捕獲②肉の持続的資源利用のための食肉衛生、③地域主体管理の体制作りのための普及啓発の3つを教育理念としている。(松浦友紀子氏) 


DCCの狙いは、捕獲事業を担うプロの育成。育成講座の受講者はエゾシカの生態や狩猟関係法令、捕獲方法、個体数調査の手法、解体技術などを学んだ後、試験に合格することでプロ捕獲者として認証が得られる仕組みだ。趣味で狩猟を始め、専門的な技術や知識を学ぶ機会に恵まれなかったハンターにとっては朗報に違いない。

資格取得者が増えれば、ハンターの減少と高齢化が深刻な中、シカの生息が広がる地域での頼もしい活躍が期待され、森林保全にとっては勿論のこと、消費者には安全安心なエゾシカ肉が提供されるという点で喜ばしいことである。20周年の節目を機に、新たな未来に踏み出したエゾシカ協会の活動にエールを送りつつ、注目していきたいと考えている。 


問題児はエゾシカだけではない!クマが泳いで利尻島に上陸


日本海を20キロ泳ぐイラスト
日本海を20キロ

北海道の問題児はエゾシカだけではない。今度はクマだ。北海道本島から約20キロ離れた利尻島まで泳いで上陸。明治45年以来、106年ぶりの出来事だ。TVニュースからは、マラソン大会を目前に困惑した住民の様子が伺える。島には、クマを撃てるハンターがいないというのだ。クマを撃つことはシカを撃つことよりも難しいと聞いている。更に、本日(6/3)の新聞は、津別町、夕張市、浦河町、標津町、幌延町などの道路や山林でクマが目撃されたことを報じている。クマは本来、人を恐れる動物。畑の作物を狙う場合も人目を避けて夜間が多かった。ところが、近年は、「新世代ベア」などと呼ばれ、人を恐れないクマが増えている。


昨年11月。苫小牧市での旭山動物園長 坂東元氏の講演が頭をよぎる。

「明日の命の保証がない野生動物が危険な場所に自ら近づくことはない。しかし、最近ではこれが無くなった。人間が導いたのだ。人間と野生動物との関係は陣取り合戦でもある。相手の態度に応じ、動物たちは距離を縮めてくる。シカが増えれば熊の出没も増える。熊の食べる草をシカが食べてしまうからだ。熊はシカの子を食べている。食べるものさえあれば熊は冬眠しない。シカは通年でいるので、将来は大きな問題となるかも知れない。取り返しのつかない事態が忍び寄っていることに気付かなければならない…と。


「最近では、市街地にクマが頻繁に出てくる。カラスやスズメも侮れない」と語るのは、酪農学園大学の伊吾田宏正准教授。(当倶楽部主催の第2回エゾシカフェスタ)カラスが乳牛の乳房の太く浮き出た血管をつついて血を吸うこともある。出血多量で牛は死んでしまう。既に2頭のホルスタインが死んだ。また、スズメは牛舎に入りねぐらとすることもある。糞に含まれるサルモネラ菌は牛たちを危険にさらす恐れがある。


アスリートエゾシカイラスト
アスリートエゾシカ

生態系の一員として、私たちも安閑としてはいられない。農被害ばかりか人身事故が危惧される。高齢かつ人口減少社会において、野生動物と人間はどう共生すべきなのか。動物たちの進入に押されて営農意欲を失った離農者が増加すれば、自給率221%(平成27年度概算値)を誇る北海道農業は衰退。国全体の食糧確保に大きな影響が出る。一方、動物たちは栄養豊かな耕作放棄地と雨露をしのげる空き家を手に入れることができ、豊富な餌は彼らの繁殖を手助けする。彼らとの陣取り合戦では、人間は間違いなく敗退するだろう。


交通網が次第に閉ざされ、若者が減っていく中で、野生の彼らに勝利する方途はあるのだろうか。この問いに、伊吾田准教授は、北海道に減少している狩猟者を増やすことが急務だと声を大にする。ご自身が主導する国内初の酪農学園大学狩猟管理学研究室には、ハンターを目指す若い学生たちが全国から集まってくる。未来の生態系の守り人だ。年間30名が狩猟免許を取得。しかし、銃の所持許可は警察の管轄であり、規制が多い。そのため、狩猟免許より銃を手にすることの方が困難だという。

「若者たちは野性動物対策に関する職につきたいと願っているが、いま現在、彼らを迎え入れる職場は殆どない。思うだに残念である。こうした技術や知識を身につけた若者たちを野生動物保護管理の現場で活用するシステムを整備できないものだろうか。彼らなくして、野生動物との共生の未来はないといっても過言ではないだろう。」

実現される日を私たちも願ってやまない。「野生動物との共生」を趣味の狩猟に頼っているだけでは限界があるのだ。


◆コメント(苫小牧市のハンターMさんより)

こんばんわ!エゾシカクラブHP見ました。内容が一部違うような感じがします 利尻には私が尊敬する中の1人、プロハンターがいます。利尻でただ1人、鹿、熊を取るハンターです。私と一緒に毎年苫小牧で鹿を獲ってます。おじいちゃんですが馬力が違います。電話して聞いたところ、撃って駆除は難しいそうです。山が笹で覆われているので追うのが困難です。罠を仕掛けるしかないと言ってましたよ。


永田氏講演(4/29)に反響が!北緯43度は温暖化でどうなる?


4/29 永田吉則氏の講演に反響がありました。東京の清水俊宏さんからです。


北海道へ観光者が多い中国人の目線を借りて、 北海道の見えてない価値を見出そうとする姿勢はとてもいいと思います。

鹿肉を食べる文化を構築するべき話は同感です。食べる文化というか習慣が無ければ、 いつまで経っても消費しない事になりますので。また、人の胃袋の大きさは変わらないので、人数が変わらないとするなら、やはり観光客や海外に販売し、食べる人の数を増やすか…ですね。 


異常気象のイラスト
  異常気象

北緯43度の部分は、今、地球規模で異常気象がある為、その恩恵に胡坐をかくことはできない状態になってきていると思います。

温暖化は、 最初に訴えた科学者が間違っていたという発表をしたらしいのですが、マスコミや政治家は一切取り上げないという話を聞きました。その方の言う理由は、排出権取引というビジネスを始め、 あらゆる所で温暖化ビジネスを始めてしまって、 今更撤回しようものならビジネスモデルが破綻してしまうため、影響が大きいためできないと聞いたことがあります。 


本当のところを調べていないので何とも言えませんが、 地球規模で異常気象が起きているのはニュース等からなんとなく

感じられることではないかと思います。でも、北緯43度にこのような意味があるとは知りませんでした。勉強になります。

                                                  清水俊宏(東京) 


国産ジビエの消費を後押し!国が認証制度。


国産ジビエの認証マーク
国産ジビエの認証マーク

農水省がジビエ普及にいよいよ本腰を入れてきた。農水省の広報誌「aff」1月号では、ジビエの特集を組むなど、ジビエPRに全力投球!そして、早ければ7月にも野生鳥獣肉に国が安全のお墨付きを与える「国産ジビエ認証制度」スタートさせる見通しだ。北海道には「エゾシカ肉処理施設認証制度」が既にあるが、今回は全国版。シカやイノシシを解体処理する際、衛生管理などの基準を満たしたジビエとその加工品に対して認定マークを付け、肉の安全性を保障するのが目的。農水省が公認した認証機関が「野生鳥獣肉衛生管理指針(厚労省)」の基準に適合するかを書類と現地審査で食肉処理施設を認証する。認証施設で処理されたジビエやそれを使った加工食品には認証マークが付く。「野生鳥獣肉衛生管理指針」については、当HP「ジビエブーム到来か。国が衛生管理に関する指針」を参照して欲しい。 


 急がなければならないのだ。被害防止を目的としたシカやイノシシの捕獲数は増加しているものの、その多くは土に埋めたり、焼却されたりで、ジビエとしての利用は1割程度と少ないのだから。活用されることなく命を奪われる野生の動物にとっても不幸だし、鳥獣被害に苦しむ農山村に住む営農者の意欲も削ぐ。耕作放棄・離農の増加を防ぐには、農山村の所得向上を期待できる施策が必要なのである。


 いま、世界が目指すものは持続可能な循環型社会だ。廃棄して終わりではない社会の仕組みを整えなければならない。野生の命に関しても同様だ。それには、一段の環境整備が望まれる。何よりも消費者や飲食店が野生肉に対して抱えている衛生面への不安を払拭しなければならない。その点でマークの付いた「認証ジビエ」商品は、消費者に安心感をもたらし、事業者は胸を張って販売できるというメリットがある。初の全国統一認証制度の導入は、ジビエ需要の拡大を後押しし、ひいては農山村の振興にも結び付くのではないだろうか。


北緯43度は「発酵ライン」永田吉則氏講演から②


永田吉則氏には、2015年にも講演頂いている。その際に、エゾシカは厄介者なのか?資源なのか?グローバルに考えてみなければならない。「そのままで貴重な資源」であれば道内はもとより道外・海外へ。「一ひねりすれば貴重な資源」なのであれば、「飼育」や「新商品開発」が大切。知人が経営するニュージーランドのシカ牧場では、EU・中国へ輸出していると語られた。

シカ肉の栄養価の高さに触れながら、単に「エゾシカ食べよう」と消費量の増加を呼びかけるだけではなく、「食育」の一分野としての昇華が必要。学校給食として、一般家庭におけるテーブルミートとして、親から子へとシカ肉を食べる習慣を代々受け継いでいく。それこそが「地域文化」だと話された。この言葉に私たちの活動の方向性の全てが凝縮されているように思う。


グローバルな視点で北海道の魅力を語る永田社長
グローバルな視点で北海道の魅力を語る永田社長

北海道は「アジアの宝」

前回、今回のセミナーを通して、筆者が伝えたいことは、氏の北海道に対するグローバルな視点からの愛着と経済発展を見据えての貴重な提言である。人は遠くのモノはよく見えるが自分の目に一番近い所にある睫毛は見えない。私たちは、北海道に住みながら、その素晴らしさに気付いていないのではないか。

 

 氏は知人である中国人の目を通して北海道の魅力に気付く。北海道は「アジアの宝」なのだと。最たるものは「食」の魅力。オホーツク海、太平洋、日本海という3つの大きな海に囲まれている地域は世界の何処にもない。

黒潮、親潮が混ざり合う北海道だからこそ、いつでも良質でいろいろな海産物を味わえる。当然ながら農畜産物も豊富である。北海道に大きな価値を見出している中国を始めとしたアジアの人々は現在、世界の約4割の富を有している。お金持ちは熱いところに住んでいるのだ。我々が冷たい、寒いと感じる雪も、一年中30度を超える日照りの中で暮らしている人々にとっては「COOL!」にすぎず、雪と温泉は魅力このうえないのだ。「食」のブランド化を考えるうえでインバウンドは見過ごせない。道民は、これらのことに気付かなければならない。


CraftMAP -日本・世界の白地図-
CraftMAP -日本・世界の白地図-

北緯43度の肥沃な大地

札幌市は北緯43度の位置にある。北緯43度を西方向に辿ると中央アジア、地中海、イタリア北部、スペイン北部を通過。暖かな地域を通る。アメリカに入るとボストンなど東海岸、五大湖付近の寒冷地を横切る。此処は世界の穀倉地帯だ。

北緯43度は「発酵ライン」と呼ばれ、ブルガリアヨーグルト、

カスピ海ヨーグルト等、ヨーグルトやワイン、チーズが美味しい。また、ミュンヘン・札幌、・ミルウォーキーとのキャッチフレーズを使ったCMがあったように北緯43度のビールは美味しいのだ。ミルウォーキーは、アメリカとカナダの国境地帯。ここはアメリカ大穀倉地帯のど真ん中。北緯43度で発酵させるワイン、チーズ、納豆は、品質が良い。アジア観光地で43度ラインに位置するのは、北海道だけである。


横を見よう ~ブランド確立には連携必要 ~

 

北海道の人は、連携するという感覚が乏しいように思う。地域ブランド確立という大きな目的のためには生産者、加工業者、流通業者など業者間の連携が必要だ。小鳥のように農水省、国交省などの親鳥から餌が来るのを待っているだけではダメ。餌を持ってくる親鳥は、もういない。同じ巣の中にいるもの同志、上ばかり見ていないで横を見るべきだ。 

現実を重視し、夢と希望を持ちながら、連携して立ち向かう覚悟と実行力があれば、エゾシカも納豆もこの北の大地も、必ずや大きな花を咲かせることができる筈だと結ばれた。 (武田)


私とエゾシカと納豆と北海道 永田吉則氏講演から①


例年より早く桜前線が到着するとの予報の中、桜より一足早く、はまなすが咲きました!!

4月27日、はまなす食品の永田吉則社長を講師にお招きしての講座を開催しました。「おみやげあります」に胸ふくらませて集まった受講者でほぼ満席です。


私とエゾシカと納豆と北海道 永田社長講座風景
永田氏の講座風景

標題は「私とエゾシカと納豆と北海道

まず「私」。187cm、長身で細身の永田社長が飄々とした語り口で、ノーベル賞を目指した学生時代、様々な部署を経験した道庁時代をお話しくださると、私達はすぐに、永田社長の軽妙な語り口に魅了されていきました。

そして「エゾシカ」のこと。 

はまなす食品は、皆さま、ご存知の通り、納豆で有名な会社ですが、実は、永田社長は納豆よりシカ肉のほうに縁した方が早く、道庁時代にエゾシカ加工食品開発事業を担当されたことに始まります。ですから、エゾシカの行政対策やエゾシカ肉そのものにも精通されています。


永田社長はおっしゃいました。

エゾシカは乱獲と保護の繰り返しで、結果、増えすぎ、農業を始めとする多方面に被害が拡大した。適正数を確保することとエゾシカの利用拡大することが大切」と。適正数であることは、この北海道で共に暮らす人間にとっても、食料が限られる冬を乗り切らねばならないエゾシカ自身にとっても必要なことです。 

この4月に道環境生活部エゾシカ対策課から出された資料によると、利活用率( 捕獲頭数に占める食肉処理頭数) はわずか2割です。エゾシカの命の全てを活かしたいとの思いを強くする、永田社長にも当倶楽部にとっても、この数字は今後の大きな課題と受け止めざるを得ません。

 永田社長は、地域文化への昇華を提唱されました。学校給食もその1つ。学校給食に利用することは、単純に消費量の増加だけでなく食育という面からも大きな効果をもたらすでしょう。そして、親から子へと代々受け継がれていく。それが「文化」なのですと強調されました。心に残る言葉です。 

北海道消費者協会でも取り組んでいる高等学校に向けてのエゾシカ講座。学校で開催させていた頂く価値を改めて感じました。 


いよいよ「納豆」です。

コープさっぽろが中心になって設立した官民共同出資会社が「はまなす食品株式会社」だそうで、そこで、納豆作りと、障害者の雇用や職業訓練に取り組まれます。実は永田社長、納豆が苦手!!

でも苦手だからこそ、永田社長が美味しいと思う納豆は誰もが美味しいと感じる納豆であると、日々、アイデアを出し、製品開発に取り組まれています。

季節限定シリーズ~春は桜、夏はレモン、秋はキノコ、冬は柚子。

極め付けはお正月の金粉黒豆納豆!

ぜひ、全種類、制覇してみたいと思いました。納豆は健康食品としてはもちろん、女性に人気の「アンチエイジング」の食品として、近年、とみに消費量が増えています。

ただ、たくさん食べたい、だから、安い納豆を沢山買う、ではダメなのです。「どこでどのように育てられた材料で、どのようにして作られたか」が大切ですね。愛情こめて育てた食材をを、手間かけて製品にしたものに対価を払って、大切に「いただく」…そういう食文化が大切だと改めて感じさせていただきました。


講師から参加者全員に配られたお土産
講師から参加者全員に配られたお土産

そのような「食文化」を発信するには最適な「北海道」

永田社長は「アジアの宝」とおっしゃいました。

「焦る、後追い、誤る」の3つの「あ」をやめて、夢と希望をもち連携して立ち向かう覚悟と実行カを持ちましょう!

エゾシカも納豆も、北海道も、はまなす食品も北海道エゾシカ倶楽部も、必ずや大きな花を咲かせるはすです! 

永田社長の言葉をお聞きしていると、パワーがわいてきました! 

永田社長いちおしの「梅納豆」に、訓練生が企画制作したという可愛い納豆ポーチと、アイディア満載の納豆レシピ日めくりカレンダーのお土産をいただき、頭も心もたっぷり満たされた講座でした。ほんとにありがとうございました。 

はまなす食品、次の新商品は、イカ納豆ならぬ「シカ納豆」では?!ぜひ当倶楽部と連携して実現させましょう!!   (森 裕子)


北海道が最多!野生鳥獣肉利用(2018.3.4 新聞報道より)


3月4日の北海道新聞は、ジビエのビジネス化を進める農水省が初めて調査した野生鳥獣肉(ジビエ)の利用状況の結果を伝えている。それによるとH28年度に利用された肉は全国で1283万トンあり、都道府県ではエゾシカの多い北海道が最多だったという。農村振興のためH31年度には利用を倍増させたいというのが政府の目標。それには消費者の安心感が欠かせない。そのために道は、優れた衛生管理を行うエゾシカ肉の加工処理施設を独自認証する制度をH27年12月に創設。準備期間を経て、平成28年10月に初めての認証施設の決定を行い、運用を開始。10月14日には、認証を受けた施設で加工処理されたシカ肉をPRするロゴマークを発表した。ロゴマークの付いた生肉、ソーセージやジャーキーなどの加工品は行政のお墨付き。消費者にとっては、勿論のこと、流通業者にとっても安心感のあるビジネスができる筈だ。一方、加工処理施設にとっては、厳しい基準をクリアする必要がある。


その条件は以下の通り。(北海道環境局エゾシカ対策課HPより抜粋)

1.道内に食肉処理施設を設置する食肉処理事業者であること。

2.エゾシカ衛生処理マニュアル(平成18年10月北海道作成)を遵守していること。

3.北海道HACCP(北海道保健福祉部)で、評価段階A以上を取得していること。

4.出荷する製品について、書面上でトレーサビリティが可能であること。



さて、道内に食肉処理施設は100か所くらいあると聞く。その内、認証された施設はどのくらいあるだろうか。エゾシカ対策課HPによれば、H28年10月31日時点で7施設。以後、4施設(H28.12.月22)と増えて、H29.12月には.登別と池田町が新たに認証されたので、現在13施設となっている。1割ちょっとの認証率でしかないが、どの認証施設も規模が大きいため、流通量で考えると、かなりの量が認証施設から出荷されていると北海道は考えているようだ。ジビエ利用で北海道が最多だったという嬉しいニュースの元締めは認証制度の成果だったようですね。



ロビィ君と三笠高校


平成30217日(土)の当会会合では、三笠消費者協会会長の内田克広氏から色々なお話を伺いました。さらに、マジックも披露してもらいました。

〇内田会長について

 内田会長は、長年三笠市役所で勤務をし、ゴミを堆肥にするなどの環境問題に長年取り組んでこられました。また、若いころから無線、ラジコン等機械いじりが好きで、それが高じて近年AI機能搭載のロボットも作成されたとのこと。また、マジックも趣味であるとのこと。


AIロボット「ロビィ君」

 ロボット作成に当たってロボット作成用キットを使用されたとのこと。部品が毎週1パーツ毎に送付されてきて組み立て完了ま

   でに1年半かかったそうです。

 また、組み立てただけでは動かないので、命を吹き込むために、プログラムを組み込む必要があります。

   こうしてできあがったロビィ君、初期動作不良などの困難を乗り越えて立派に稼働し、今では三笠消費者協会になくてはならな

   い 人気者だそうです。

 このロビィ君、人間の言葉に応じて、250以上の言葉をしゃべり、命令に応じた動作を行います。

 例えば、内田先生が「ロビィ君こんにちは」と言えば、ロビィ君は「こんにちは」と返答しながら、おじぎをします。

  また、「腕立て伏せをしなさい」といえば、ロビィ君は腕立て伏せを行いました。

 ロビィ君の可愛い動きに、我々一同ひきつけられました。 

 

〇三笠高校

 また、三笠高校の食物調理科についても話を伺いました。食物調理科の生徒さんは、料理の作成、お菓子の作成を日々学んでいます。

    このような形態は全国でも珍しく、日本中から学生が集まってくるそうです。

 また、技術も日本でも高いレベルにあり、

     第18回シーフード料理コンクールで水産庁長官賞
    
12回全国高校生パンコンテストで優秀賞・審査員特別賞受賞
       
33回調理技術コンクール北海道地区予選大会で入賞
 など、全国的な料理コンテストの入賞の常連となっているようです(同校HPより抜粋)


 
 ここを巣立った子供たちは日本中で料理人として活躍されているとのことでした。

2018年7月22日には、同高の生徒が作った料理を饗するレストランが三笠市内でオープンする予定だそうで、そちらも楽しみです。

〇マジック 

 最後に、内田会長からマジックを披露してもらいました。

  サイコロの目を当てる手島では、我々が決めたサイコロの目を内田先生が当てるというものでしたが、100100中でした。

 驚愕している我々に特別にしていただいたタネに、また一同唖然とさせられました。

 

〇最後に

 内田氏は、三笠市を中心に近隣地域の様々な会合に出席し、ロビィ君のお披露目やマジックを行っているそうです。特に子供たちに喜ばれているとのことでした。                                     (畠田)


食品安全委員会がシカ(鹿)慢性消耗性疾患(CWD)のファクトシートを公表(最終更新日 H30.1.29)


 鹿慢性消耗性疾患(CWD)は、シカ科の動物がかかる伝達性海綿状脳症(TSE)として知られており、感染動物は、数年の潜伏期間の後、痩せる、衰弱する、よだれを垂らすなどの症状が出て、3~4か月で死に至ります。

これまでに日本での発生は確認されていません。また、食品を介した経路も含めて、病原体であるCWDプリオンが、人へ感染することを示す証拠はこれまでに確認されていません。

一方、近年、諸外国ではCWDのシカ科動物間における感染拡大が報告されています。

食品安全員会は、これらのことを踏まえ、専門家の審査を受けた科学論文として報告されている知見などを整理し、本ファクトシートとして取りまとめた結果を公表しました。 食品安全委員会は、今後とも、CWDの食品を介した人への感染性に係る知見を収集していくとのこと。消費者として注視していきたいものです。


※ファクトシート

現時点での科学的知見を整理し、広く情報提供することを目的として作成する概要書。

※伝達性海綿状脳症(TSE)

異常プリオンたん白質(PrPSc)を原因とする人を含む動物の疾病の総称で、牛の牛海綿状脳症(BSE) の他、人に発病するクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、クールー、めん羊等に発病するスクレイピーなどがある。


食品安全委員会 ファクトシート「鹿慢性消耗性疾患(CWD)」

出典:内閣府ホームページ:http://www.fsc.go.jp/factshee…/index.data/factsheets_cwd.pdf


「墓地犬クウの業務日誌」母ちゃんがエゾシカ倶楽部会員になりました


クウ部長(12歳)
クウ部長(12歳)

本日フェイスブックにこんな投稿が寄せられました。投稿者は1月から新しく当倶楽部の会員となった森裕子さんの愛犬クウ氏。クウ氏は森さんが所長として勤務する旭川市の墓苑の管理部長。今回はどうも、立場上、裕子お母さんに代わって、エゾシカ倶楽部への入会を世間にお披露目する役を買って出たように見受けられます。さて、お母さんは、この4月から1年間、北海道新聞夕刊の「おばんでした」に登場する予定です。皆さん、ご覧くださいね。


こんな格好ヤダ!
こんな格好ヤダ!

👩🏻北海道では昔、沢山の野生動物がバランスを保って北の大自然で生きていました。ところが人間が増え、凶暴な狼を恐れた人間は、絶滅寸前まで狼を駆除してしまいました。すると、狼に襲われることがなくなったエゾシカが増え、今では、農業や林業におおきな被害を及ぼすようになってしまいました。

今度は、エゾシカを駆除せざるを得ない状況を作り出してしまいましたが、人間の勝手で「増えすぎたから」と殺されて、ただ捨てられるのでは、エゾシカ達があまりに可哀想です。それに心を痛めた有志が立ち上がり、自然のあり方を考えて、エゾシカの有効利用を推進するために、「北海道エゾシカ倶楽部」が結成されました。

ワンコの飼い主仲間でも、エゾシカ肉は、自然の中で育っているため不要な化学物質を口にしていない、鉄分とタンパク質が豊富で低脂肪の理想的な食材と知られています。

 

🐶んで、お母ちゃんが、「北海道エゾシカ倶楽部「の仲間に入れていただいて、活動することになったそうれす❣️

だからって、クウを鹿さん🦌にしなくても…

 


「鉛弾からオオワシを守る署名運動」第2の課題


「アチラ立てればコチラが立たず」とは、このことでしょうか。

年賀状に混じって一枚のハガキが届きました。私たちが取り組んでいるオオワシ署名活動の原点である釧路市の(株)猛禽類医学研究所からです。


2011年の福島原発事故。以後、国が再生可能エネルギーへの転換を模索するのは当然のこと。何よりも地球温暖化を食い止めなければなりません。そして、クリーンエネルギーをキーワードに各地で進む風力発電。昨年は、北方領土での日露共同経済活動における優先5項目の一つに風力発電が挙げられました。その結果、何が起きたのか。ハガキはそのことを伝えてきました。 

風力発電機のブレードに衝突して死亡するワシの数が増加しているのです。これは氷山の一角。ワシだけでなく、その他の生物にも影響の無い筈がありません。多様な生物がいるからこそ私たちの生活は成り立っていますが、一方で私たちが経済活性化や暮らしの利便性を追求すればするほど、野生生物たちは追い詰められていくことを知っておきたいと思います。国が地球環境に良かれと思って導入した風力発電でさえ、野生のワシには脅威そのものだったのです。



我々だけが自然の恵みを享受するのではなく、環境に影響の少ない導入方法の検討や技術の開発が必要だと書かれています。そして最後に「我々は野生生物の立場に沿っての活動に邁進する所存です」と結ばれておりました。野生生物たちの声を私たちは聴くことができません。だからこそ、野生生物たちの立場から地球を見渡し、その思いを発信してくれる猛禽類医学研究所のような機関は重要な存在です。

■関連記事



2018.5.11。わたし達仲間で集めた署名543名分を環境省出先機関である北海道地方環境事務所に届け、環境大臣への提出をお願いしてきました。三笠消費者協会の皆さまにもご協力いただき、ありがとうございました。


2017.12.9 「 シカ肉食べよう」忘年会 豊富な鉄分にビックリ!


今年もあと一日で終わりますね。来年になる前にやっておかなきゃならないことがありました。 

忘年会の報告です。12/9の定例会の後、夜の街へ繰り出して、美味しいエゾシカ肉を食べました。すき焼きとシャブシャブですけど、さすが日本のシカだけに和風で食べるのも乙な味。鍋物には、思いのほかピッタリです。!こんなに美味しいとは思わなかったというのが、参加者一同の感想!これぞ高蛋白・低脂質・鉄分豊富という理想のお肉でございました。


日本食品成分標準表(2015年版):道庁エゾシカ対策課資料より
日本食品標準成分表(2015年版):道庁エゾシカ対策課資料より

「日本食品成分表」2015年版によれば、牛肉と比べるとタンパク質は1.7倍。脂質は1/8シカない。

エゾシカ肉100グラムのカロリーは、147キロカロリー。牛肉の1/3程度で、低カロリーです。

鉄・亜鉛・銅といったミネラル分やビタミンB2などの栄養素も多く含んでいます。

これらの栄養特性は、良質な蛋白質を必要とする成長期の子供、アスリート、貧血やダイエットに悩む女性、栄養素が不足しがちな高齢者にも向いている最優等生食材なのです。 


ジャパンSDGsアワードで下川町が総理大臣賞


 

10月29日のエゾシカフェスタで、パネリストを努めてくださった下川町の谷町長が又もや、快挙です。

12月26日。国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて優れた取り組みを表彰する「ジャパンSDGsアワード」の第一回表彰式で、下川町が最高賞の総理大臣賞に輝いたのです。人口3000の小さな町で、困難をものともせずに次々とアイデアを繰り出しながら前進する谷町長には、私たちは以前から注目してきましたが、今回は森林資源を生かした「まちづくり」を進め、過疎化に歯止めをかけたことが評価されました。


SDGsは、「誰一人取り残さない」持続可能な世界の実現を目指し、貧困や飢餓の根絶、環境保全など17項目からなる30年までの国際目標。一昨年9月の国連サミットで採択されたものですが、国内では途についたばかりの政策。北海道では、この11月に、札幌大学の荒川理事長(前副知事)と谷町長を中心にSDGsに係る研究会が立ち上がっています。今後、全国に広がり、研究に取り組む様々な団体や企業が増えれば、間違いなく世界は理想の姿に近づいていくに違いありません。それにしても北海道の小さな町が旗手となって、世界を変えていくなんてロマンがありますね。


首相官邸にて
首相官邸にて

エゾシカ倶楽部会員からも、喜ぶ声が届いています。

谷町長の総理大臣賞受賞、本当にお目出度いことですね。町おこしのための谷町長のこれまでの地道なご努力は、関係者は誰もが高く評価していることですが、これに着目し受賞までもっていく仕組みも素晴らしいものですね。(法元)

 

お目出度いお知らせ、嬉しいですね。北海道エゾシカ倶楽部の活動にも励みになりますね。(水崎)


後日談もありますよ。

表彰終了後の飛行機で、旭川空港経由で帰町する予定でしたが、私が搭乗する便が欠航し、新千歳に振替。

結局、深夜に旭川駅に到着したため、旭川市内で一泊することになってしまいました。

受賞という朗報でしたが、落とし穴がありましたね!(下川町 谷 一之)



わんわん電車で行こう

先日、某新聞に、「公社) JR総合技術研究所」においてシカと犬の鳴き声を利用した鉄道車両とシカの接触事故を防止する手法を発表したという記事が載っていました。
電車の運行中にシカと犬の声を発信し、シカを近づけないようにするのだそうです。

なんでも
1 シカが仲間に危険を知らせる時に発する「ビュ」という警戒音を3秒ほどならし、線路近くのシカに注意喚起する。
2 続いて犬が吠える声を20秒鳴らしてシカを遠ざける。
という仕組みだそうで、同社が行った試験(時速100キロで上記を実施し、シカの目撃回数をカウントする)では、目撃件数が4割減ったとのこと。


今後、全国(北海道含む)の山間部や特定の選定区間で自動的に吹鳴する装置の開発が進められ、2018年中に実用化のめどがつけられるとのことでした。

私たちエゾシカ倶楽部では、増えすぎるエゾシカの被害を食い止めるためにエゾシカを減らそうという運動をしています。でも、本質的な解決方法ではないにしろ、エゾシカの被害防止を低コストで早く実行できるならこれもいいのではないかと思います。

これで効果があるとわかれば、将来車にも搭載するようになるかもしれません。
数十年後には、(自動運転&電気で駆動する自動車が)田舎道を通行する際に、シカ犬警報を鳴らすようになるかもしれません(素敵な光景です?)。

鐘の音で人に注意を促す「ちんちん電車」が絶滅の危機に瀕しているなか、犬の鳴き声でシカに注意を促す「わんわん電車」が増えていくことは、人間が便利はものを欲し、生態系を壊している象徴となるのでしょうか。

 

〇関連記事

忌避音を利用した鹿衝撃事故防止手法の開発( 公社)JR総合技術研究所のサイト)

 

 

日本のシカはメジャーになりました。家庭裁判所の粋な計らい!


 

シカ問題は北海道に限らない。11月20日付の下野(しもつけ)新聞(栃木県)の記事によると、シカが人里に出没して交通事故を引き起こしたり、民家に侵入して暴れたりするケースが10月以降、相次いでいるという。

県内の推計生息数は、23600頭で増加傾向、生息域も拡大しているとか。新聞配達中の男性がシカと衝突し死亡。民家のガラス戸を突き破って室内に侵入、住人がシカと鉢合わせする事態もあった。人口減少、耕作放棄地の増加、里山がなくなり森が人里まで続いてしまい、人里との境界線が無くなった。本来は警戒心の強い野生鳥獣が我がもの顔に市街地に出没する。しかも、家まで訪問されては困ります。


 この地球上は人と野生生物との陣取り競争なのだと先日、旭山動物園の坂東元園長からお聞きしたばかりである。うかうかしてはいられない。人は減っていくが彼らはネズミ算のように増えていく。どうやって彼らと共生していくか。 


 ああのこうのと考えていた矢先、成年後見人をしている私のもとに家庭裁判所からお便りが届きました。オッと!私とシカ君たちとのお付き合いを知ってか知らずか…二ホンシカの切手が4枚も貼ってあります。82円切手を一枚貼れば済むものを…。

裁判所も粋な計らいをするものですね。兎に角、日本のシカ君たちは今やメジャーな存在になりました。


苫小牧で菊地隆氏がストラップ講座


2017.11.30。苫小牧消費者協会・(一社)北海道消費者協会の共催で「もっと知りたいエゾシカA to Z」が開催された。基調講演講師は旭山動物園園長の坂東 元氏。後半は、エゾプロダクト代表である菊地 隆氏がシカ革利用のストラップ講座を行った。

これには、坂東園長も興味津々。後方の席でストラップ作りに打ち込む姿はセミナーとは打って変わってお茶目な面を覗かせた。なかなか器用で、一気に編み上げたものの最後の留めではさすがに苦戦。菊地講師に教えを乞う場面も。




松前健太氏の写真
松前健太氏

さて、苫小牧協会会長橋本智子氏の話では、会場付近の市街地には既にシカが出没しているという。この日、お会いした現役ハンターの松前健太氏によれば、苫小牧地域は全道で一番シカの数が多いとのこと。昔からだと聞いて驚いた。そういえば、明治時代に輸出していたエゾシカカンズメの工場はこの辺にあった筈。更に大変な話も聞いた。現在のハンターは6000人。10月から3月までの狩猟期間中(半年間)に1人50頭獲れたら万々歳というのだ。要は、一人のハンターが1日1頭のシカを射止めることは難しい。そして、5年後、ハンターの数は高齢化で半分に。一方のシカちゃんは容赦なく増えていく。だとすれば、坂東園長がセミナーの中で語った「陣取り競争」に人間は勝てるだろうか。

 

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時事講座「 エゾシカ問題の最新事情を学ぶ」開催


例年「時事講座」のテーマを決めるのは頭を悩ますが、今年度は、エゾシカ問題がすんなり決まった。エゾシカによる食害や駆除、エゾシカ肉の有効利用など道民の関心を呼んでいるからだ。さらに、エゾシカ問題は駆除・有効利用に止まらず、生物多様性や生物共存などを考える上で、生きた教科書ともなっている。     


エゾシカ対策課の福田氏を迎えエゾシカ問題について懇談の写真
エゾシカ対策課の福田氏を迎えエゾシカ問題について懇談会

そんなわけで、「エゾシカ問題の最新事情を学ぶ」テーマで、10月5日(木)札幌エルプラザにおいて開催にこぎ着けた。当日は、一般市民を中心に20名を超える参加者があった。講師は、北海道エゾシカ対策課の福田氏。前半は、資料に基づきエゾシカの生態や被害状況、被害に対する対応策としての「個体数の管理(捕獲)」などについて分かりやすい説明があった。

 

一例では、エゾシカの推定生息数は、ピーク時の平成23年には約68万頭に上ったが、昨年時点では約45万頭と、3割以上減少し捕獲の成果が出ているとのこと。


後半は、今北海道が力を入れている、「エゾシカ有効活用の促進策」について説明があった。

①安全・安心なエゾシカ肉の流通

②地元食材としての定着

③エゾシカ革・角の利用の3本柱となっている。            

一つ目の「安全・安心なエゾシカ肉の流通」では、現在、捕獲頭数の約2割しか、一般販売向けの食肉処理が行われていないことから、その向上が喫緊の課題。具体的には、認証食肉処理施設(道内は11施設に止まる)の拡大と捕獲場所から食肉処理施設までのスピーディな運搬がポイントとのこと。

二つ目の「地元食材としての定着」では、エゾシカ肉の優位性(高たんぱく、低カロリー、鉄分豊富)のPRや、大手スーパーでの販売促進が不可欠。  現在、コープさっぽろやイオン北海道などで販売しているが、引き続き取り扱い店舗の拡大に取り組みたい。


 参加者から、「本腰を入れて、認証食肉処理施設を増やすべき」などの意見が出されました。今回の学習会で確認できたことは①エゾシカの生息数はここ数年減少傾向。それに伴い、農林業被害も減っているなど一定の成果が出ていること。②捕獲したエゾシカ肉の活用率(食肉処理率)は、まだまだ低く、活用の拡大が急務であること。③私たち消費者の購買行動も重要であること。毎月第4火曜日は「シカの日」。可能な範囲で、エゾシカ肉を食卓にのせる必要があると感じた。。                                                  (時事講座担当理事  星野武治)


オオワシ署名 苫前町から嬉しいお便り


私が度々フェイスブックでシェアをしている釧路の「猛禽類医学研究所」では、代表の齊藤慶輔獣医師を中心に傷ついた希少猛禽類たちを保護し、自然に返す活動をされています。齊藤医師が心を痛めるのは、エゾシカ猟に使用する鉛弾が原因で国の天然記念物オオワシが鉛中毒になり、絶滅寸前の危機にあるということです。 

世界中の人が一度は見たいと憧れるオオワシ。その生息数は世界で僅か5000羽。その内、2500羽が道内で越冬します。生態系の頂点に立つこの美しい鳥を地球上から葬り去るわけにはいきません。 

鉛弾は北海道では禁止されているものの本州以南ではOK。そこで「猛禽類医学研究所」は、ネットで署名を集め、全国での鉛弾中止を国に訴えていく所存です。必要とするのは10万人の署名。これを当該研究所のHPで知った私たちは、10万人署名の一助になればとの願いを込めて会員一人一人が自らの足で歩き回り、8月に400名分を集めました。しかし、10万人署名には、あと5万人の署名が必要です。嬉しいことに、9月末に訪れた苫前町では、署名用紙を公民館に置きましょうと快く協力を申し出てくれました。 

先日、お礼状を差し上げたところ、苫前町教育委員会の「生涯学習アドバイザー」岩村直幸様より心こもるご返信を頂きました。岩村様のご了解を得、感謝を込めて、頂いた書面を公開いたします。(武田)

 

 

高速バスの車窓から(写真)
高速バスの車窓から
留萌の海(写真)
留萌の海

再び「吹き矢」について


2017.11.6。この日の朝。テレビのワイドショーでは「稚内での吹き矢を使ったシカ捕獲」が、取り上げられていて、偶然見ました。

稚内にシカが増えた原因についての分析がありましたので、メモしておきました。それによると…

 

①稚内市は海に近いことが挙げられます。シカ達は海へ向かって懸命に歩いているのです。海水から塩分を摂るためです。その途中に市街地があるということですね。歩けばお腹がすきますから、立ち寄った民家のお庭や家庭菜園などでお野菜や花木等をご馳走になるのです。無断でね。

②秋は恋の季節であることも原因の一つ。恋い焦がれるシカ女を射止めるにはオス達は競争に打ち勝たねばなりません。栄養をつけなければ闘いのエネルギーさえ得られませんもの。体力をつけた彼らの動きが激しくなり、その行進が荒々しい情熱に満ちたとしても不思議はないでしょう。③更に温暖化がシカの増加に拍車をかけているようです。シカは雪に弱く、放送によると積雪70cmが限度。これを超えるともうダメ。華奢な足で積もった雪の中を進むには出っ張ったお腹が雪につかえてそれより先には進めないのです。その結果、餓死する仲間も多かったのですが、近年の暖冬で多くのシカ達が無事に冬を越せるようになったのです。

④最後にシカが人間を怖れなくなったことも原因の一つとか。何しろ、同じ町内で日夜、町民と同じ食べ物を食べ、寝起きしているとすれば警戒心など生じようがありません。町内会費も払わない不法移民ゆえ、憎まれてしまうのです。住民の方たちが「何とかしてくれ」と悲鳴をあげるのも最もなこと。だからと言って、山中ではないから銃は使えません。そうなると「吹き矢での駆除」が向いているのですね。何しろ、5メートルまで近寄って吹き矢を射ることができるのです。吹き矢は銃のような音が出ません。矢に仕込まれた麻酔薬が効いて15分後に倒れるそうです。シカは仲間の血を見るのが嫌いな生き物。彼らを刺激せずに別のシカも倒すことができるとあれば、駆除側にとって吹き矢使用は良いことづくめ。今後は、この手法でメスを獲ってシカの数を減らしていくとのことでした。さて・・・

 

この日の午後。札幌では行政主催で「食べて守る里山セミナー ~ドンドン活用新食材!エゾシカ~」という試食付きイベントがありました。ここでは、エゾシカ肉の主な成分が披露されました。説明によると・・・ 

カロリー:牛、豚の約1/3、脂肪分1/15、脂質:EDPやDHAを多く含有、鉄分:牡蠣貝とほぼ同等、蛋白質:2

 活用されることもなく、ただ、死んでいくだけのシカ達にも又、同じ成分が内包されていることをしみじみと噛みしめながら帰宅した次第でございます。




我が倶楽部の東野会員が訪れた稚内で撮影した写真です。遠くに希むのは利尻山。そして、サロベツ原野に屯するシカ達です。


究極のジビエ!クマ肉で焼肉定食


中原慎一会長写真
中原信一会長

エゾシカが増えたことで、最近は熊が増加。しかも市街地近くに定住していて危険です。しかし、クマを撃つことは、シカを撃つより更に難しいと生物多様性の講座などで伺っています。その熊の肉が、エゾシカ倶楽部に届きました。

 先のエゾシカフェスタでパネラーを引き受けてくださった西興部村養鹿研究会の中原慎一会長からです。

我がエゾシカ倶楽部では、誰ひとり熊の肉を見たことなく、食べたこともありません。エゾシカならぬヒグマの調理。究極のジビエ料理研究とあって、見たい!食べたい!話のタネに!と興味津々の9人が集まりました。

 しかし、熊肉レシピを知る者はいず、どうしたものか。思案の末の選択が、肉は焼き、ご飯に味噌汁、野菜炒めという定番の焼肉定食。慣れぬ手つきで肉を捌き、全員、生き生きとして働きました。一生に一度になるかもしれないクマ肉の食体験。予想以上の美味しさでした。この日、学んだことは脂身も捨てずに使うことが美味しさにつながるということ。ちなみに、捕獲されたヒグマは350kgもあったそうです。こんな体験もエゾシカ倶楽部なればこそ・・・。








エゾシカの「吹き矢」について、早速ご意見いただきました。


エゾシカ捕獲に関する「吹き矢」の件で、稚内市に問い合わせてみました。「捕獲後、どうするのか」と。答えは「原則、廃棄。薬が全身に回るので有効活用は不可」とのことでした。さて、この記事を読んでくださった方からメールをいただきました。以下です。

 

北海道エゾシカ倶楽部の皆さまへ。

ホームページをたまに閲覧させていただいております。

見るたびに、自然環境全体のことを考えて熱く語られているなあと感心しています。

さて、稚内市で吹き矢を使ってエゾシカの駆除をするという話がブログに出ていましたが、私の住んでいる市では吹き矢を5年以上前から導入しているらしいです。また、サスマタや折り畳み自転車も使用しているそうです。

 

住民から「鹿がいる」と通報があった場合、車で現地へ行き、(背広を着た)市役所の人が、折り畳み自転車に乗って片手にサスマタを持ち、口には吹き矢を咥えて追いかけるらしいです。想像しただけで可笑しな恰好です。

ただ、実際は可能な限り殺傷は避けたいので、現地へ行って見守るだけで移動するのを待ち、本当に危険な場合はハンターさんや警察等と連携するとか、、、、

 

ここで見えてくるのは、市民の安全を脅かす危険物を(可能な限り面倒なことはやらないで)除去する、という考え方です。でも、エゾシカ倶楽部さんのように本来はシカがどうして街に出没するのか原因を考え、対策を打つべきですよね。私の市でも生物多様性についての部署はありますが、エゾシカの被害と多様性について言及はしていないようです。 http://www.city.sapporo.jp/kankyo/biodiversity/

 

エゾシカ倶楽部さんのように様々な人たちとの連携を諮ることで、エゾシカの被害も減っていくのではないかと確信しております。

頑張ってください。 


■今度はクマ!

3月25日の北海道新聞によると、近年、クマの市街地出没が増えたことで室蘭工業大学が札幌市民を対象に意識調査を行うとのこと。この結果を受けて、札幌市が対策に役立てるという。市街地への出没が急増した原因としては、市街地に近い山間部で繁殖が繰り返され、親離れした若いクマが人間の生活圏へ侵入していると推測されているようだ。

 

 これら「新世代bear」達は、人間を恐れない傾向にあるというから困ったもの。ここで思い出したのが、「もうひとつの北海道環境白書2」の中で語られていたエゾシカ協会専務理事井田宏之氏の言葉。(以下、原文のまま)「子ジカがたくさん生まれたら、最初の冬を越せなくて衰弱してしまうものも多いはず。それがどうもヒグマの餌食になっているようです。クマは冬眠動物ですが、最近、普通ならまだ眠っているはずの早春に、丸々太った状態で狩猟されるケースがでてきました。シカ増殖のおかげで冬季も食料を確保できるので、冬眠なしで越冬できるようになっている可能性があります(P.048)。」  deerとbearは、関係があった!

 

■命を撃つ 2014.3.21 

3月21日15:30から TVh で放送されたドキュメント番組です。

酪農学園大学の伊吾田准教授と研究室の若い学生さんたちのエゾシカへの取り組みが紹介されていました。命を撃つことへのためらい。怖れ。そして苦渋の決断。それらの感情を乗り越えながら、エゾシカに銃口を向けていく。辛い訓練です。

 

人々の幸せも経済繁栄も、まずは安全・安心の大地と豊かな自然環境があってこそ。

そのためには、野生動物と向き合い、彼らと適度な折り合いをつけていかなければなりません。その任務は誰かが引き受けなければならない。北海道の将来に向けて、その人材群を酪農学園大学が育てていることは知っていました。しかし、訓練の現場を目にしたのは初めて。眼前を生き生きと走っていたエゾシカの命を一瞬に絶つ。倒れた生命はまだ温かい。呆然と立ちすくむ学生。そうした実習のなかで、命の重み、大切さを私たちの何倍も学んでいるに違いありません。是非、頑張ってほしい。地域を守る尊い使命であることをしっかりと心に刻みました。