数日前には羅臼で飼い犬が。更に標茶町で6頭もの乳牛が!


数日前には羅臼で飼い犬が。更に標茶町で6頭もの乳牛が!クマに襲われた。余りに惨く目、耳を塞ぎたくなる出来事だった。彼らはどんなに苦しく恐ろしかったことだろう。シカより手ごわいのはクマ。クマを撃つことはシカを撃つより難しいと専門家は口を揃える。シカとクマとは無関係ではない。昨年、天塩町で旭山動物園の坂東園長が語っていた。「クマは草が好き。しかし、その前にシカが食べてしまう。小鹿が親と暮らすのは3週間。餌が無くなったクマは母親と別れたばかりの小鹿を狙う。クマの肉食傾向が強くなってきた。草より肉の方が美味しいとわかった。栄養的にも効率的。最近、犬を2頭食べた。肉食に特化すると子供を産まない生き物はいない。冬眠もしない。肉があり続けるからだ。そして、ゴミに興味を持つ」。こうして次第に人間世界に近づいてくるのだ。


人の生活圏に一旦、足を踏み入れた動物が後戻りすることはない。どんどん侵入してくる。誰かがどうにかしないと私たちの生活基盤が無くなってしまう。人々は見えない所で起きていることには関心を示さず、見えるところに対しては感情的になる。関心は自分にとっての被害だけ。庭先に花を植えてシカが食べれば害獣。自分が関わっていなければ無関心だ。自然そのものが破滅に向かっていることに目を向けようとしない。。これも坂東園長のあの日の言葉だ。


「日本学術会議」のHPで「人口縮小社会における野生動物管理のあり方」との文書を入手することができた。環境省自然環境局長からの審議依頼を受けて、日本学術会議人口縮小社会における野生動物管理のあり方の検討に関する委員会が中心となり審議を行った回答(令和元年8月1日手交)である。読んで驚いたのは、シンポジウムで行ったアンケートで行政担当者の多くが「専門知識がない」「事務職では無理」「異動が多く専念できない」「専門職が必要」と回答していることだった。対策はいまだ道半ばと思わざるをえず、これでは根源的解決には繋がる筈もない。日本全国が野生動物たちの侵入に悩んでいる中、専門的知識を持った人材を育て、長期的に鳥獣管理をする人材が各自治体の窓口に必要であることは言うまでもない。

既に前々から提案されていることだ。


上掲文書では、農業地域における人口縮小・高齢化は今後いっそう強まり、エゾシカについては、積雪期間の減少、人口縮小、耕作放棄地の増加により、分布拡大はいっそう加速すると予測する。日本の人口動態から予測される今後20~30年後の地域社会の姿はどんなものか。そこでの野生動物と人との関係が今後どのようになるか想定されるリスクを国民で共有する必要があるのではないか。都会の住民も含めてもっと危機感を持つべきだと思われる。シカの増加は人の生活圏に熊を近づける可能性があるのだから。


8/9 追記

札幌市南区藤野の住宅街で7日夜から8日早朝にかけ、クマ1頭が約9時間歩き回り、パトカーが出動したとの情報。大きなクマが民家の庭に入っていく姿をテレビで見て驚く。この地区では今月1~7日で16件。前年同期の1件より大幅に増えているとの新聞報道に更に驚く。南区では簾舞にも現れ、中央区宮の森に現れ、厚別区の森林公園に現れた。

人口195万の大都市札幌にまさかのヒグマの包囲網! 次は何処の街へ? 時速50キロで移動する。

8/20 追記

秋田県で人がクマに襲われたとの報道あり。